2006-03
23
01:38:00
RSS配信をカスタマイズする意味


近頃考えていたことに関連して、ちょっと面白い記事を見つけました。
RSS フィードの SEO 対策 – 9つのポイント(?) – My RSS 管理人 ブログ

RSSフィードの SEO 対策(?)
1. 全文を配信する
2. 20以上のアイテムを配信する
3. カテゴリ別など複数種類のフィードを配信する
4. アイテムタイトルはキーワード中心にする
5. アイテムタイトルにブランド名を入れる
6. 最も重要なキーワードをサイトタイトルに入れる
7. わかりやすいサイト要約をつける(サイトのdescriptionタグ内)
8. URLにトラッキングコードを入れない(例: &source=rss)
9. Podcasting などの付帯情報(enclosure)を入れると被参照範囲が広がる

記事の趣旨としてはSEO対策のためとなっていますが、一方でこれは如何にブログエントリーの流通性を高めるか、という指摘でもあります。
指針で惹かれるのは、やはり全文配信の是非についてでしょう。
但し、多くのブログではそもそも全文配信を選ぶことさえ出来ない場合が多いです。
さすがにMT辺りではカスタマイズ可能ですが、多くのBlog事業者の提供するASP型Blogではほとんどの場合記事概要や本文(追記除く)がデフォルトで、全ての記事を配信させることは意外にも出来ません。
これほどBlogが一般化している中でこれは意外な盲点のようにも思います。


理由としては3つ考えられるのですが、
1. ユーザーにブラウザでアクセスしてもらわないとアクセス解析やクリック数が集計されない、心情としてユーザーの反応が分からないのは寂しい
2. ブラウザでアクセスしてくれないと広告を配信できない(クリックしてくれない)
3. 全文配信にするとトラフィックが爆発的に増大する恐れがある
1,2はどちらかと言えば利用者側の理由、3は事業者側の理屈と呼べるでしょう。
1,2について、感情的には非常に分かり易く理解もできるのですが、しかしそもそも自分の興味の無い記事というのは概要のみ読んだとしてもまず全文にはアクセスしようとはしないでしょう。逆に全文配信により短期的にはブラウザアクセスが減ったとしても(これは確かに避けられないかも知れない。流通性が増すということはそういう意味も含むでしょうから)、流通性が高まることによって別のメリットも長期的には高まるはずです。
しかし、だからと言ってこれは「全文配信できないことの理由」にはなりません。
3に関して、流通性と流通コスト(トラフィック)はトレードオフといえるので当然と言えば当然の議論なのですが、一方でここを避けて通るというのは事業者としての責務を一面担っていないのではないかとも思います。
危惧するのは、ここにきて一般化してきたBlog検索という分野こそ特徴的だと思うのですが、結局RSSに全文が載らないということは、それだけ検索効率も下がるということです。つまりその記事は検索エンジンからは切り離された記事として放置されるということです。別の言葉では、セマンティックに合致しないエントリーが膨大に消費される、非常にもったいない状況が出来つつあるわけです。
検索エンジンに限らず、RSSに依存したランキングや集計でも同じ現象が起こるでしょう。つまりこれらの世界からは実際の数パーセントしか見えない事態に陥っている訳です。
これは今に始まったわけではないものの、RSSが単にSummary配信にのみ期待された時代から、徐々にコンテンツ配信へ評価が変わりつつあることを端的に示しているとも言えます。
強調したいのは、このセマンティックな部分がベースにならないならば技術的により大きなBlogの広がりと質の拡大は有り得ないということです。
なのに何故かRSS配信だけは、Blogカスタマイズの蚊帳の外に置かれている現状というのは非常に懸念されると言わざるを得ないでしょう。
ユーザーがWebブラウザでのアクセスを前提にCSSや画像、Blogパーツで飾り付けるのと同じように、例えば全文配信か一部を選べるオプションを追加するなどで、RSS配信の自由もまたユーザーが手にして、そして選択できるべきです。
事業者の都合や思い込みではなく、RSS配信のメリットとデメリットをユーザーが確実に選択していけることこそがバランスを生み出しテクノロジーを進める原動力であるはずでしょう。
これらの事象は滑車の両輪でもあります。
自身のサイト運営のポリシーに従って、どこまでRSSにたよるべきなのか、言い換えればRSS的にどのように見えるBlogなのかを時代の進み方とすり合わせながら、自由にカスタマイズしたBlogを運営したいと思いますし、同時に、livedoorなど今や流通するBlog情報のほとんどを担う大手事業者さんもそろそろそうした視点からRSSに取り組んでもいい時期ではないかと思います。

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