月別アーカイブ: 2009年9月

2009-09
22
02:15:00
ニコニコPodder R1.1.10をリリースしました


コメント欄でご報告頂いていた問題について修正しました。
多少の疑問もあったのですが、現象の再現からはほぼ原因を特定したと考えましたのでリリースします。
■ 初回起動時後変換に失敗する問題を修正しました
今回の問題はiniファイルが存在しなかった場合の問題です。テスト不足でしたね。すみません。
以前のバージョンに上書きしていた場合には発生していないと思われます。また再起動を行った場合には問題は解決されています。
が、初回のみに発生するのは新規ユーザーにあまりに優しくありませんので緊急に修正しました。
R1.1.9で「変換設定が見つかりません」のエラーが出ていた場合には、ニコニコPodderを再起動することで修正されると思います。
■ 低ビットレートのAAC音声の場合に変換すると低品質になりすぎる問題を修正
■ メタデータのオーディオ・ビットレート値が誤っているファイルを変換すると低品質になってしまう問題を修正
こちらもコメントで頂いていましたが、全般に非常に音がこもったように低音質に変換される動画があった問題です。
前者については低ビットレートのAACをそのままMP3で変換しても品質を再現できない問題です。AACが低ビットレート(128k以下)の場合はMP3で妥当と思われるビットレートに調整するようにしました。
但しそのためファイルサイズは大きくなっていると思われます。こちらについては将来のバージョンで解決する予定です。
後者は特にMP4の場合に(恐らくMP4作成時の手順によっては)正しくないオーディオのビットレートが指定されてしまうためそのまま信じて変換すると低品質になってしまうという問題です。
そもそもメタデータのビットレートは信用できない前提で、実際のビットレートを算出するようにしました。その結果乖離しすぎている場合は、計算上のビットレートを採用するようにしました。
その他ちょこちょこ修正しています。
何かありましたらコメント欄までお願いします。
* R1.1.11をリリースしました。今後はそちらへどうぞ

2009-09
15
23:33:00
ニコニコPodder R1.1.9をリリースしました


今回はバグFIXとともに幾つか機能追加と仕様変更を行っています。
■オリジナル品質変換機能を実装しました
こちらは少し説明が必要だと思います。
まず背景から説明すると、ニコニコPodderも初期バージョンを公開してからほぼ二年が経過して、ニコニコ動画周辺も投稿される動画もかなり変容してきました。その中で、そろそろ変換される画質が気に入らなくなってきていた、という前提があります。
そもそもニコニコPodderは当初iPodやiPhone(その頃はtouchだけでしたが)で手軽にニコ動を見るために、画質・音質とも高品質を追求するのではなく、変換サイズも考慮して良すぎもせず悪すぎねせず、というところで変換オプションを調整していました。
以前はまだまだ著作権的に問題のある動画も多い時代で品質の悪いものも多く、またFLVだけでもありニコニコ動画全体の画質もあまりよくなかったので、これはこれでよくバランスが取れていたと思っています。
しかし最近はMPEG4も導入されたり、初音ミクなどに代表されるようなユーザーオリジナル動画の品質(画質とか音質)の向上には目を見張るものがあり、例えば「プロの犯行」などと呼ばれるのはご承知の通りです。
となるとニコニコPodderのデフォルト設定での画質・音質も甚だ不本意になってきており、デフォルト値を変えて、サイズや変換時間は多くなるものの、実際の動画に見合った品質にしたいな、と思っていました。
しかし問題が一つありました。
これは多くの変換ツールでも同じことなんですが、ffmpegのオプションなどでは変換時にビットレートやフレームレートなどの設定値をあらかじめ指定しないといけません。
もちろんある特定の動画であればそれに合わせればいいのですが、不特定多数の動画が変換される場合、具体的に値をどうするかは大きな問題です。
初期のニコニコPodderでは変換サイズとiPod画面で見ることを前提に、悪く言えば、良くも悪くもないどっちつかずの値を採用していました。
しかしそうすると、その品質を上回る動画を変換する際には当然それだけ品質は悪くなりますし、反対に品質の悪い動画の場合は帯域を使ってファイルサイズが無駄に大きくなります。
そこで今回、ダウンロードされた動画のビットレートその他の属性値を変換前に取得して、それを元に実際の変換値を決定する「オリジナル品質自動設定」機能を導入しました。
変換パラメータの設定値は元の動画に応じて毎回調整されますので、これであれば比較的元の動画に応じた品質とファイルサイズ、変換スピードのバランスが取れることになります。
とは言え、まだやっていることは単純で、例えば元動画のビットレートが800Kであれば、それをそのまま変換オプションへ渡しているだけです。また実際にはフォーマットの変換を行うのに、元動画の設定値そのままでいいのか、という考えもあります。
まだファーストチャレンジですので諸々欠点もあるのですが、少なくともこれまでよりiPodやiPhoneに相応しい画質・音質になるとは思いましたので、今回導入としました。
恐らく今後のバージョンではこの機能を拡張していくことになるかと思います。
長々と難しく書きましたが、使うユーザーにとっては、操作などはこれまでと何ら変わることはありません。
また以前の変換オプションを手動で設定することも問題ありません。
少し前より絵や音がきれいになったかな?ぐらいに感じてもらえれば幸いです。
なお今回変換オプション仕様を変更した都合上、nicoPodder.iniの変換オプション指定はすべて強制的に最新に更新しています。以前の設定はnicoPodder_backup.iniという名前でバックアップされていますので、必要に応じて参照または変更してください。
■SWFConvertは同梱にしました
ライセンス上も問題ないだろうと判断し、今回から同梱にしました。そのためパッケージに含むファイルは格段に増えています。
また1.0.3としてオリジナル品質自動設定に対応したほか、変換ステップ数も削減しています。
なおSWFConvert自体のライセンスは従来から変わりなくGPLv2です。別途ソースコードも公開しています。
従来まで使用していた”SWFConvert”フォルダはもう使用しません。お手数ですが手動にて削除しておいてください。
■右クリックメニューからの変換やiTunes登録の実行は再実行としました
■iTunes登録チェック時に無効なパスのファイルが登録されている場合には正しいパスで登録し直すようにしまし

微妙な変更ですが、一部コメント欄でリクエストも頂いていました。
これまでは右クリックメニューからファイル変換やiTunes登録をしても、すでにファイルが変換されていたりiTunesへ登録されていた場合には何も行いませんでした。これは「一括」の場合や「開始」ボタンを押した場合も同じです。
今回から右クリックメニューからの変換とiTunes登録については、更新という扱いにしました。
変換の場合はすでにファイルがあるかどうかに関わらず再度変換を行います。またiTunes登録の場合は、登録はそのままに説明やプレイリスト、アーティストなどの属性を更新します。
基本的に登録の削除は行いませんが、例外的に登録ファイルパスが無効な場合のみ、一度削除してから再度登録としています。本当はファイルパスも更新できるといいんですが現状では無理なため、一度削除としていますのでお気を付けください。
その他変更はアップデート履歴もご覧ください。
では何かありましたらコメント欄までどうぞ。
* R1.1.10をリリースしました。今後はそちらへどうぞ

2009-09
10
20:38:00
iTunes9を使ってWindowsとMacでニコニコPodderの動画・音楽を共有する


iTunes9出ましたね!
いろいろレビューも出回ってますが、個人的に嬉しかったのはホームシェアリングの搭載でした。
ホームシェアリングは、最大五台までのiTunes搭載マシン間で楽曲の自由なコピーを可能にする、という機能です。
動画: iTunes 9 のiPhoneアプリ管理、ホームシェアリング
これはOSがWindowsであろうとMacであろうと関係ないので、例えばこれまで難しかった複数マシンや異なるOSでのライブラリの共有がある程度可能になります。
実はこの春にメインマシンをWindowsからMac miniにして普段使いのiPhoneもMacを母艦にしていたんですが、WindowsのニコニコPodderでダウンロードしたビデオや音楽をMacへ移行するのが一苦労でした。
一時期はライブラリを共通にしようと思い、ファイルサーバーなどを駆使しようとしていたんですが、悉く失敗して諦めていました。WindowsとMacでは設定ファイル中のパスの書き方などが異なり、なかなか両者に共通した共有が難しかったんですね。
ところがこのホームシェアリングでは、双方で同じAppleアカウントを指定していれば、iTunesの共有メニューから互いのライブラリを確認してコピーしてくることが可能になりました(相手にコピーすることはできません)。
例えば僕の場合はMacにWindowsのニコニコPodderの曲をコピーしたいので、まずMac側からWindowsのライブラリを開いて、コピーしてからMac側のライブラリやプレイリストへコピーすれば自動的にファイルコピーしてくれます。
もちろん、アートワークやアルバム、アーティストなどの属性情報もそのまま引き継いでくれます。
楽ちんですよ。両刀使いの方はぜひお試しあれ。
20090910203536.jpg

2009-09
10
03:16:00
おや、意外にiidaがいいなぁ


auのiidaは特に気にもならずスルーしてたんですが、昨日発表されたiidaが何故か心に響いていたり。
20090910031051.jpg
PLYという機種ですが、シンプルデザインでストレートタイプのスライド、タブのようなギミック、色使い。直球ど真ん中です。
機能もWalkman携帯みたいにしょぼくなくて、Bluetoothだけないのが残念ですが、他の機能はほぼ全部入りみたい。
そろそろN-01Aにも飽きていたりして(笑)、docomoであり続ける理由もないんですよね。
ちょっと値段とか維持費とか調べてみようかな・・。

2009-09
07
21:24:00
もういい加減、ECサイトをIIS+SQLServerで作るのは止めにしよう


またクレジットカード情報の流出事件。
通販サイトからカード情報約5万2000件が流出、三菱商事子会社

三菱商事子会社のデジタルダイレクトは4日、運営する通販サイト「saQwaネットショッピング」「fun style shopping」から、クレジットカード情報などの個人情報が不正アクセスにより流出したと発表した。
 現時点で流出が判明した情報は、クレジットカード情報が約5万2000件、メールアドレス情報が約2万9000件。流出の可能性のある項目は、クレジットカード情報、ユーザーID、ログインパスワード、氏名、性別、生年月日、電話番号、住所、メールアドレスとしている。
 デジタルダイレクトによると、6月29日にカード会社から「カードが不正利用されている懸念がある」との問い合わせがあり、その時点での調査ではそのような事実は確認できなかったが、セキュリティ専門会社に相談を開始。その後、攻撃が確認されたことから、8月20日から通販サイトを休止し、セキュリティ専門会社にログ解析を依頼。セキュリティ専門会社から、個人情報が不正アクセスにより流出したことを確認した旨の報告書を8月31日に受け取ったという。

最近また多くこの手のニュースをよく聞くようになってきた。
そしていつも気になって調べてみて「やっぱり」と思うことがあるのだけど、それはこうした流出事件を起こしたサイトのほとんどがWindowsサーバーを使用しているらしいということ。
試しにここしばらくで流出事件が話題になったサイトのプラットフォームとOSをNETCRAFTで調べてみた。

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