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2006-08
26
01:32:00
MX TVが選んだ道


TOKYO MXが番組Blog TVをYouTubeで無料配信するというニュースが流れていました。
国内では初なんでしょうが、海外では番組どころか現在放送中の内容をストリームで全てだらだら流していることもある(CMもそのまま流れてたり)ので、実はそれほどびっくりすることでもないです。
ニュース自体ではこうした初の試みの部分とかクリエイティブ・コモンズとして配信されることに注目されていましたが、僕が面白いと思ったのは、YouTubeに対してあくまで一ユーザーとして投稿するに過ぎない、という点です。
TOKYO MXが自社番組をYouTubeで配信,1ユーザーとして投稿
つまり別にYouTubeに対して提携の申し入れをしたわけでもなく、「勝手に」使っているだけなんですね。
これはある意味重大な発想の転換といえるかも知れません。
例えばYouTube似のサービスを狙ったフジテレビは自前で「ワッチミー!TV」というサイトを開設しました。つまり自前でインフラからサービスから用意することを選択したわけですが、MXは既にあるインフラを生かしてただ利用することを選択したのです。
つまり、どちらも志向としては流行のCGMだとか動画サービスでありつつも、いわゆるSaas(Software As A Service)的なアプローチと従来的なソフト提供の発想に分かれた、とも言えるでしょう。
もちろん両社の狙いは全く別物なので方法論も当然にして分かれたと言えるとも思いますが、一方でこれからのネットサービスの抜本的で極端な二つの方向性を示したとも言えるんじゃないでしょうか。
ネットサービスを提供する、ということを考えた場合に、自前で設備投資を行いデータやストレージを管理するような従来型の方向と共に、そうした既存のWEBサービスを如何に流用して新たな付加価値を付けていくかを想定する側です。
この両者は「持てるもの」と「持てない(持たない)もの」とも言えるし、「パーツを提供するもの」と「パーツを組み上げて完成品を提供するもの」であるかも知れない。または「サービサー」と「サービスそのもの」かも知れません。
どちらが主導権を握るかではなくて、例えば必ずしもデータを持つものが強いとも限らないでしょう。
WEBサービスが今後より多様化と詳細化していけば、より複雑なマッシュアップから、それこそ元のサービスからも想像もされなかったサービスが生み出される可能性があります。
認証、決済、ストレージ、デスクトップ、ワークフロー、IMなどなど。既に生まれてきているこれらのサービスはまだ全てがWEBサービス化されているとは思わないし、こなれているとも言えないでしょう。しかし近い将来より洗練化された後には、現在ネットサービスとひとくくりにされている業界もより細分化と分業化、そして垂直化されていくように思います。
Saasの行く末は、実は「持つことを捨てた」先にあるかも知れません。

2005-04
04
02:03:00
はてなウェブサービス


Webサービスつながりで。
はてなが自社の提供するウェブサービスをまとめたページを公開し始めたんですね。
これまでばらばらだったのをまとめただけじゃなく、幾つか新しいサービスも提供されている模様。
でもほとんどはRSS配信で、これと言って面白そうなのはせいぜいはてなダイアリーキーワード自動リンクAPIぐらいでしょうか。
僕の発想が乏しいせいかも知れませんけれども。
OpenSearch対応も、はてなから何を検索したい?とか思ってしまうもので・・。
RSSはRSSでバラエティに富んだRSSならそれはそれで面白い(未来検索とかtrack feedの新着通知とか)んですが、詰まるところその事業者がどれだけユニークで有意なデータを提供してくれるかに依存する訳で。
そういう意味では価格.comがアラートを配信してくれないかなぁとか思うんですが。
とか考えて探してみると、そんなサービスも既にあるんですね。
【アラジン】 -通販店舗・ショップまとめて検索!無料の商品検索・価格比較サービス「ショッピングサーチ・アラジン」-
商品量的にはどうだろうとは思いますが、使える人には便利に使えるサービスじゃないでしょうか。
梅田望夫さんもTim O’Reillyの話から、既に昨年そんなところを指摘されていらっしゃいます。
[梅田望夫・英語で読むITトレンド]:
データの重要性を指摘するO’Reilly
確かに。かなり同意できる向きも多いのではないでしょうか。詰まるところ、企業の武器は人的リソースと蓄積データに尽きるはずです。
GoogleなんかはインターネットOSなんて言い方もしていますしね。Sunがずっと言い続けてきたことを彼らは具体的に実現し始めていた、ということでしょうか。
技術もそうですが、果たしてどれだけユニークなデータを提供し続けられるかが消費者の目に晒されることになるのでしょう。
クリック・アンド・モルタルなんてのは古い言葉になっているのかも知れませんが、実のところITバブルやもろもろを乗り越えて地道に努力してきた企業にとっては、ようやく勝負のしどころが迫ってきているのかも知れません。
これに対して情報量では引けを取る新興企業がどう太刀打ちしていくか、はとても面白い視点に感じます。
# Blogはしょせんその時々の「人の意見」に過ぎません。それを如何に価値あるものに昇華できるか。
梅田さんもはてなにJoinされたとかで、この辺りをどう料理されるか。楽しみですね。