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2008-09
18
00:35:00
au E30HTの発表から見える気のするこれからのケータイ市場


先日Blog記事に書いたとたんのauからのE30HT(HTC Touch Proベース機)の発表でしたが、これまで出てきた情報では散々の評価のようですね。
こちらでaviさんが綺麗にまとめてらっしゃいますが、
結局 au の TouchDiamond は…
とにかくGSMに対応してなくて専用のICだし、Cメールは受信だけとか、販売ルートは法人だとか。
企画が一昔前みたいですね。
「日本人にはスマートフォンがわからないから、迷う余地がないようにカスタマイズしてあげないと」なんて要らない意図が見え隠れするようです(^ ^;
iPhone不振は「想定内」/「スマートフォンよりケータイの方が使いやすい」とのことですが、この辺の台詞から結局マーケットを完全に一人勝ちにしてしまうような大砲商品しか見ていないんだろうなぁ、というのを何となく感じてしまいます。
実はiPhoneもSBで見ればトップの売れ行きな訳で、第3位キャリアとしては十分評価はされるはず。もともとパイが限られるんですからね。
でも多分これはマスコミも含めてなんだけど、マーケットを巻き込んで世の中を変えるようなムーブメントを期待するんでしょうね。iPhoneもそういう宣伝をされてしまったから20万台売れても「不振」な訳です。
でももうそういう時代でもないのでは?
僕はもう既にニッチマーケットが群雄割拠したがっている(したいんだけどまだできていない)のが今の携帯市場だと思っています。
タイ辺りでふらふら携帯屋さんを見回っていても、あるいはcnetの山根さんの記事を読んでも思ったんですが、本来携帯市場というのは個人個人でかなり異なるニーズがいっぱい集まっているんじゃないかと思います。
黎明期こそキャリアが旗を振って機能を提供して携帯市場や携帯というイメージを作っていくのはありと思いますが、ここまで成熟してしまえば一つのキャリアが全てをコントロールして特定機能を集中して提供していくなんてのはもはや意味が無いし無理です。
携帯不況だとか頭打ちなんて言われてますが、結局ユーザーが欲しいと思う、あるいは必要と感じない機能は取り払われて必要なことだけが行える、そんな様々な個々のニーズに現行商品のバリエーションでは追いつけていないだけなのではと思うのです。
タイでもどこでも、僕ら日本人からするとNOKIAとかサムソンとか有名メーカーばかり売っているような気もしますがそんなこともなく、山根さんのレポートにもあるように現地の人たちは有名無名メーカー問わずあるいは高いも安いもひっくるめて様々な機種を使っています。中小含めて様々なメーカーの参入があるから様々なニーズも掘り起こされるし、ニーズにも応え続けられているんではないでしょうか。
翻って、日本のようにこれだけ選択肢も少なくキャリアに押しつけられた種類の少ない機種しか使えない国も珍しいでしょう。
そんなところから先の発言の裏を想像するに
→キャリアだけで主導しようとするから当然バリエーションにも限界が出る
→効率的にするには少数先鋭の機種にリソースを投入したい
→だからどかんとマーケットを巻き取れるような大砲機種にどうしても賭けたくなる
→よってTouch Proのような汎用的な機種もできるだけ効率的になるように日本向けにカスタマイズして他機種と比べてもブレが少ないような「ガラパゴス化」せざるを得ない
→どうなるか分からないコンシューマ向けよりは販売チャネルで売れ込める企業向けとした方がリスクが小さい(ような気がする)
→本当はどんどん機種やセグメントが増えるのは面倒なだけ
。。こんなところではないでしょうか。
結局はここまでキャリアという旗艦を中心にした護送船団方式が行き詰まりを迎えているだけのような気が。
もちろんマーケットが一気に潰れることもないかも知れませんが、逆にそうしたニーズに何も気付かず今のやり方を続けていってずるずると衰退していく・・なんてのもぞっとします。
だからと言って海外キャリアが参入できる余地がある訳でもなくて、「黒船」が来ることも無ければキャリアは安泰だと思っているのかも知れません。
でも、もし、どこかのキャリアが思いきってマーケットをオープンにしてしまったら・・どうなるんでしょう。今までの常識にも捕らわれないような機種が今の数倍も出回るようなキャリアが突如出現したら・・?
ここに早く気付いたもの勝ちだと、一番早く気付いてくれるキャリアはどこかに現れるでしょうか。

2006-09
29
00:11:00
X01HT出た!しかし・・


Yahoo!ケータイ(旧Vodafone Live!)につながらないのはともかく、MMS不可というのはかなりマイナスポイントかと。
日本メーカーのオリジナル・スマートフォンにみんな期待していたのは、「プッシュメールを国内でもスマートフォンで使いたい」というニーズだったはず。
MMSはダメというのは、とても当たり前すぎて、何らメリットが無いですよね・・。
HSDPAの定額が月上限一万円程度というのは一瞬よいと思われましたが、モデムとして使用した場合にも適用されるかどうかはまだ情報が錯綜していてよく分かりません。
OKならば画期的なのですが、何らかの制約があるとすると、これはこれまでと何ら変わりない気もします。
MMSクライアントは後から提供されるという話もあったりしてまだ評価できる内容かどうかよく分かりません。
多分HTC TyTNを買って日本語化して、ウィルコムの通信カードでも挿した方がコストパフォーマンス的にも精神的にも良い気がする。
あえて現時点で手を出すメリットは薄いかな・・。
一つ言えるのは、あまりスマートフォン関連の市場リサーチがうまくないんではないかという感想。
ドコモやらウィルコム対抗などという視点だけでなく、ユーザニーズをもっとうまく拾い上げていって欲しいですね。