「フレーム」タグアーカイブ

2008-11
19
23:30:00
YouTubeの&fmt=22


各所で話題になっていますが、最初聞いた時は以前話があったfmt=18の続きかぁぐらいだったんですが、実際に見るとかなり印象が変わります。
とにかく見ていない人は一度見てみるべき。

上記のfmt=22版 http://jp.youtube.com/watch?v=JXyZQ_O0Agg&fmt=22
とにかくうちの22インチディスプレイで全画面にしてみてもブロックノイズが全く乗っていないのには驚きです。
fmt=22版のファイルをキャッシュから発掘してスペックをMediaInfoで見てみると、
– コーデック : H.264
– コーデック/Info : H.264 (3GPP)
– 再生時間 : 1分 23秒
– ビットレート : 1996 Kbps
– 幅 : 1280 ピクセル
– 高さ : 720 ピクセル
– 解像度 : 16/9
– フレームレート : 30.000 fps
– ビット/(ピクセル*フレーム) : 0.071
– StreamSize : 19.9 MiB
ということでいわゆるHD画質(720p)にはフレームレートが足りないみたいではあるけれど。
ただ音質も上記だと248Kbps取れていたりと、少なくともDVD以上の画質がオンラインで得られるんですからいい時代になったものです。
一時期は低画質の代名詞みたいに言われていたYouTubeの変貌に驚く声があるみたいですが、多分驚くには当たらず、彼らには計算通りだったのではないかと思います。
一つにはそもそもあの低画質はFlashが提供するコーデックが当初H.263しかなくやむを得ない選択肢だったこと。但しスタート当初の設備では妥当なサイズでもあったことでしょう。
もう一つは以前聞いた話では(ソース無くした。。ごめん)YouTubeはサイト開設以来投稿された全てのオリジナルソースを保持しているそうです。
つまりH.263だろうとH.264だろうと提供する画質に変換してしまってもオリジナルは別に保管されているようなのです。
なのでiPhoneにサービス提供する際にもすぐH.264(fmt=18ですね)画質でサービススタートできたようです。
低画質の代名詞みたいにされていたのは悔しかったと思いますが、先を見据えた戦略が花開いたよい例と言えるかも知れません。

2008-10
09
04:24:00
メインフレームエンジニアはパラダイスに向かうか


ITPro メインフレーム技術者が足りない から。
徐々にではあるけれど、メインフレーム界隈が騒がしくなっていくかも知れない。
記事では2007年問題の結果としているが、

「メインフレームを扱う現場に配属された若手の技術者はすぐやめてしまう」。大手ベンダーの幹部はこぼす。別のベンダーの人事部長も「メインフレ ームのように革新の少ない技術を若手に学ばせるのはかわいそうだ」と打ち明ける。

とあるように昨今のWebやオープン技術ブームの徒花とも言えるだろう。
メインフレームが日本で未だになんだかんだ主流なのは、本来システム投資を見直すべき時に長い不況のためなどの理由で問題を見送りしてきたつけでもある。
そもそもシステム投資とは世界的な技術浸透やトレンドも含めて想定されるものだが、SIerに丸投げしてきた日本の企業ではそうした流れは起こせなかったと言うことだろう。
また一部ではオープン技術を同時に導入してきた企業でもメインフレームとついつい比較してしまい、リスクを避けて本格導入を躊躇してきたきらいもあると思う。
確かにメインフレームの安定性はオープンシステムとは比較にならないが、そもそものアーキテクチャや発想が異なるシステムである以上、比較するのもおかしな話なのだが。
個人的には、こうした傾向は特に40歳台以上の世代ではかなり根深く残っているように思う。一種の「世代間断絶」「デジタルデバイド」とも呼べるかも知れない。
少なくともこうした世代が引退へ向かうまで、このような傾向は続くのではないか。
本来エンジニア教育と需要は連動されるべきだ。
しかし先の意見のような風潮が蔓延し、オープン技術でIT業界が完結しているようになっている昨今では、いかに需要があろうとそう簡単には改善されまい。つまり新たにエンジニアが増えることはまずない。
とすればエンジニアの取り合いが始まるのは時間の問題だし、それに伴って待遇も改善せざるを得なくなるだろう。それもかなり強引に。
今先端と言われブームに乗るようなWEBサービスやオープン技術の会社で、メインフレームの時代に出来上がってしまった悪待遇の風潮を改善し是正していこうとする動きも活発なようだ。
オフィスを改造してユニークさを競ったり、ルールを変えて働きやすさを演出するなど、これまでとは違ったことを目指そうとしているのだろう。
しかしながらそれらがコスト的にもうまくいっているのは一握りの企業のみであろうし、また金融などの他業界へ一度目をやってみれば、あまり想像を超えるというほどでもないように思う。
この流れが一気に加速すれば、本当の意味でのエンジニア・パラダイスを手にするのは意外にもメインフレーム・エンジニアかも知れない。
希少性と重要性こそがマーケットでは価値と見なされるのだから。
オープン技術は元々メインフレームに対するアンチテーゼとして広まったものだが、結局その風潮がメインフレーマーのこの世の春を再び生み出すのだとしたら、何とも皮肉な話になるかも知れない。