ubicast Bloggerがエキサイトブログに対応したとのこと。
で、ということはXML-RPC機能に対応してきたのかなと思いエキサイトでリリース文なんかを探すものの、発見できず。
「？？？」
という状態で色々調べてみたんですが恐るべきことが判明(萎・・

ubicast Bloggerはローカルに各種サービスの設定ファイルを保持するんですが、その中のXML-RPCメソッド一覧を見て唖然。以下はその抜粋ですが、

• exblog.getBlog
• exblog.editBlog
• exblog.newPost
• exblog.getPost
• exblog.editPost
• exblog.delPost
• exblog.getRecentPosts
• ・・・

などなど。非常に香ばしいメソッド名が並んでおります。
つまりは、blogger系とかmetaWeblog系とか既にある実質標準を無視して全てをプロプライエタリな独自実装にしてしまったんですね。しかもパラメータもかなり独特に仕上げている模様。
・・確かにこれでは大々的にアナウンスとか出来ない訳です。
Seesaaが独自APIを追加した時にはまだ好意的に受け止めた私ですが、さすがにこれにはあきれた・・。
メソッドの中には例えば

• exblog.newComment
• exblog.delTrackback
• exblog.newCategory
• exblog.delCategory
• exblog.getImageList
• exblog.delImage

など、従来のXML-RPC機能では不可能な付加価値のあるメソッドも含まれています。これはこれで単なる機能追加であれば評価できることでしょう。私個人としてもこうしたAPI群であれば、対応してもよいなぁという気はします。何故ならそれは新たな機能を提供するというユーザーメリットに繋がるという明白な理由が存在するからです。
# 因みにsbでも画像関連などで独自に追加されています。
しかしながら単なるnewPostやdeletePostなど標準機能で十分可能なメソッドについてまで置換してしまうメリットをどこに求めるのでしょうか。私には単なる「囲い込み戦略」ぐらいしか思いつけません。
つまりはユーザーへのメリットではなく、事業者としてのメリットを優先した、ということでしょう。
同時に、独自性を出すのは確かに大事なことですが、既にある程度固まっているスタンダード(実質標準であるとしても)を崩す方向に走る行為は、(たとえ周囲にその影響が実質的に無いとしても)少なくともマーケット・プレイヤーとしての資質に欠ける判断だと言わざるを得ません。
特に、まさしくインターネットというカテゴリーで飯を食う企業のエンジニアがそうした発想を持てていないことに愕然とします。
返す刀で付け加えると、ubicastさんの中の人たちにも、そうしたエキサイトの対応に助言してあげる人たちはいなかったのでしょうかね？？
とても不思議です。
# そのうちに今回の機能拡張について何らかのアナウンスメントやリリースが出てくるのでしょうか。
その際にどのようなメリットや理由が述べられているか、楽しみに待ってみましょう。
(このまま黙殺かも知れませんけれどもね)