2005-03
04
00:18:00
Subcribeにも標準化は必要かも知れない


少し最近このBlogのサイドバーをごにょごにょ弄っていた訳ですが、その中でちょっと面白いツールを見つけたので紹介してみます。
Syndication Subscription Serviceという要するに「Feed購読統合サービス」とでも呼びましょうか。
作者はMorten Frederiksen氏。
簡単にイメージするには下のリンクを押してもらうと話が早いのですが、

[Syndication Subscription Service]


このように様々なFeed購読サービスやRSSリーダー(アグリゲータ)などのソフトへのSubcribeの橋渡しをするサービスなんですね。
どちらかと言えばどのようなFeed購読サービスやRSSリーダーを使っているか不明なエンドユーザーのために、Blog作者が簡易な購読登録機能を提供することを目的にしています。
例えばBloglinesのようなサーバー・サービスへの登録の場合はこのサイトから登録を変換してリダイレクトされるだけ。RSSリーダーのようなスタンドアロンソフトの場合はローカルポートで待ち受けて登録を受け入れる(ような対応がされていないといけませんが)、という動作原理のようです。
これだけ様々なアグリゲーターが世の中にはあるんだなぁと感心しますが、実はBloglinesNewsMonsterと言った日本でも有名なサービスもあるものの、ほとんどは日本では知られていないのではないでしょうか(Awasu”合”なんて知らなかったな・・)。なので実はこれを付けていたところで、日本のユーザーにはほとんどメリットは無いんですが()。
とってもいい点を突いた面白いサービスではあるんですが、でもこうしたサービスを必要としてしまう状況にはちょっとした疑問も感じてしまいます。
そもそも今のBlogのイメージは簡易なweblog(当初の簡潔な記事作成システム)にweblog ping機能が追加されたところから始まり、その通知を集約するpingサーバーと呼ばれるサービス(例えばPING.BLOGGERS.JPなど)が始まって初めてBlogコミュニティの原型を成したものと推測します(尤も当時をよく知りませんが)。
しかし別にpingサーバーは当然全世界に一つと限られる訳でもないので、様々なpingサーバーが乱立し、それでは購読ユーザーの効率も悪いのでということで例えばMyRSS.jpBulkfeedsのようなFeed集約サービスが生まれる余地も出てきたと言えます。
というさらに上位機能のサービスが全体を徐々に網羅してユーザーが恩恵を受けられたのも、weblogUpdates.pingといった基本的なプロトコルが策定されていたからになりません。後はこれをどう活用するかだけの話だった訳です。
一方RSSリーダーはFeedという一点ではもちろん標準的なものですが、この「購読」という行為はサービスやソフトによって千差万別。
だからこそこうしたサービスの利用価値も生まれる一方で、何ら標準的な「購読手続き」が無い点が、BloglinesのようなブラウザからBookmarklet一発で登録できるサービスが人気を博している大きな理由にも感じます。楽チンだし、それ故他に乗り換えようと言う積極的な理由も生まれません=競争も生まれません。
端的には要するにサイトにRSS/RDFを含んでおけば登録方法は自由でよいことになってしまっていますが、結局それだけではそのうちにRSSリーダー対応してきたIE7(多分Firefoxのライブブックマークと同じイメージ?)がこれまでのシェアを全て吸い上げて終わってしまうような気も。それではOPMLも救われないことでしょう。
# 本当はRSS auto-discoveryあたりが担う部分かも知れませんが、何故かあまり重要視もされませんよね。。
RSSリーダーまたはアグリゲーションという行為は結局はブラウザに埋もれてしまう運命にあるのかも。
果たしてそうなってしまうかどうかを決定的にしてしまうのは、実はこうした小さなところだったりするのではないかな、などと思ったりしています。

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