2009-01
07
23:53:00
Appleこそが「Web2.0」企業と呼ばれるようになるのかも知れないよ


寝ぼけながら最新ニュースを見ていたので朝の時点ではぴんと来ませんでしたが、家に帰ってから改めてMacworldでの発表記事を見てみるとなかなか興味深いですね。
中でもiLife ’09の新機能はとても興味深く、そしてAppleらしい製品へ向かっているのだと思います。
どこがすごいの? Macworldで大目玉の「iLife ’09」スイートを徹底おさらい

  • iPhotoでの顔認識と類似画像判別エンジンによるタギングとグループ化
  • 写真に埋め込まれたジオタグから撮影地インデックスによるグループ化
  • FacebookタグやFlickrジオタグとの連動
  • これらと連携したスライドショー

こういうのってこれまでWEBサービスでもよく見られた技術ですよね。実はそれほど目新しいものではありません。
しかしiPhotoとローカルPCで組み合わせたとたん、素晴らしく見違えたように思えるのは何故でしょう。
それはローカルPCというユーザーに最も近く、確実にユーザー自身の身近なデータとの簡易な連携が新しい「ユーザー体験」を予感させるからだと思うのです。
Appleは特にこうした「デスクトップとWEBの融合」にかけては現在No.1だと思います。


WEB2.0というのはこの2009年に於いては既に死語かも知れませんが、WEB2.0には様々な解釈があったと思いますが、僕自身は簡単に言えばWEB2.0とは「Webを介したこれまでになかったユーザー体験」を意味していたと思っています。
これは極論すれば別にWEBを舞台にのみ行われると限る必要は無いはずです。
Webから生まれ出たものを検討の結果デスクトップが最も相応しい場所であればそこと結びつけることさえ意味している。そしてそれを最も着実に行ってきたのがAppleだとも思います。
例に挙げるまでもなく、iTunesは卓越した「デスクトップWEBアプリ」と言えるでしょう。
iPodと連携するにはデスクトップ・アプリである必要があり、しかし一方でiTunes Storeとの連携を求めた結果Webと結びつくことになりました。
実は僕自身個人的にも純粋なWEBアプリよりもこうした「デスクトップWEB」アプリのアプローチに魅力をとても感じていて、これまで公開してきたソフトは実はほとんどがデスクトップWEBアプリと呼べるであろうネットワーク連動を前提にしたアプリばかりです。
こうした「ローカルPCへの回帰」はGoogleでもNative Clientなどで試行しているように思え、しかしGoogleは結局のところデスクトップを押さえている企業ではないのでブラウザをベースにNative Clientのような「中途半端な」アプローチに止まっているのではないかなと思っています。
これに対しAppleはそもそもデスクトップを押さえているのでこうしたデスクトップWEBアプリへのアプローチも躊躇無くかなり早い時期から始められているのでしょう。
恐らくAppleにはWEBだデスクトップだとの境界付けにはほととんど意味を感じていないことでしょう。マイクロソフトあたりはそれに比べるとWEBに関したことになってしまうと肩の力が入りすぎ、という気さえします。
こうした柔軟なアプローチや発想力こそが今のAppleの一番の強みとなっているのではないでしょうか。
加えて、WEBで生まれて、もまれてきた技術をきちんとパッケージングしてユーザーの目前まで届けられるのもAppleの強みです。目の前にPCがあるのに何もわざわざWEBへ毎度出て行く必要もないのですから。
それがユーザーにとって直感的でかつスムーズな体験を保証できるのであるならそれに越したことは無いのです。
そういう意味でも僕もこうしたデスクトップWEBアプリというアプローチに深い可能性を感じています。
これだけ様々なサービスが出てきているWEBというフィールドはもしかすると既に飽和し変質しつつあるかも知れません。
そしてデスクトップこそがWEBの先にある「残されたフロンティア」とされても不思議ではありません。
その時には、結局はAppleこそが最終的にWEB2.0を体現したと言われてしまうかも知れません。
とりあえず、2009年はデスクトップWEBアプリがユーザー体験を劇的に変革していく年になる、とでも予言してみようかなぁ。

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