ITmediaから
F5 Networks、後からの修正が面倒なWebアプリのセキュリティに「包括的に対応」
パンコティン氏に指摘してもらうまでもなく、Webアプリケーションにおけるセキュリティ脆弱性はそのアプリケーションの数だけ存在する訳で、但しその観点からはこうしたアプライアンスによるアプローチは惹かれるものもあります。
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)とJPCERT/CCに寄せられたWebアプリケーション(一般に公開されているパブリックなサービス)の脆弱性情報の2005年第1四半期(1月~3月)の届出情報によれば71件だそうで、日に0.8件の割合で報告されたことになります。これはもちろん届けられた分でしかないので、隠されていたり見つかっていない分も含めるとかなりの件数に上るであろうことは容易に想像が付きます。
これはすなわち元々Webアプリケーションとは何も考えずに開発すればほとんどの場合脆弱性を持つこと、これらの脆弱性は結局開発者の人為的なミスに起因すること、だからこそこうしたソリューションがメリットを持つようには見えます。
尤も、どのようなアプライアンスであろうとパターンマッチングでしか無いことは間違いないので効果の程にも疑問は残ります。しかし果たしてこれがほぼ確実に動作するとしても、現時点で手放しで受け入れるべき手法なのかどうか、もう一度考えてみる必要がありそうです。
2005-04
23
01:15:00
残されたセキュリティ・パーツ -Webアプリの脆弱性-
2005-04
23
01:15:00