狙ってのことなのか偶然かは分かりませんが、時を同じくしてGoogle Mapsライクな日本語/国内データ対応の地図サービスが二つ発表されています。
INTERNET Watchから
マピオン、公開実験サイト「マピオンラボ」をリニューアル
goo、スクロールできる地図サービスの実証実験
マピオンラボもgoo ラボも実験サイトという位置付けですが、なかなかの完成度です。
何といっても、今までGoogle Mapsがうらやましかったので、国内版の登場は喜ばしいですね。
どちらもよく似た構成ですが、まず操作性は一日の長なのか、マピオンの方が直感的でプレゼンテーション的にも派手派手で使い心地も良いですね。ランドマーク表示もまるでGoogle Mapsのようなポップアップ方式が分かりやすくてかなりいい感じです。
一方gooは、マウスで自由にぐりぐり動かすタイプでは無く何故かマウスを動かした方向にだけ移動するタイプなので操作性が悪いのと、ランドマーク表示も勝手にその位置へジャンプしてしまうので、両者を比較するとどうしても使い難い印象があります。
但し、ランドマークなどの情報量はタウンページと連動したgooの方が圧倒的に豊富です。地図も詳細で、僕の住んでいるマンション名も表示されていました(^^)。でもこれは単なる縮尺対応の違いなのかも知れませんが。
また細かなところですが、「ここでね」機能とか、任意の位置の緯度経度も自動的に表示されている(geoURLに便利そうではないですか)のも、マピオンがポイント高しですね。
# 以下、簡単な調査結果なので、内容の正確さに保障はありません。
どちらも技術詳細は発表されていないみたいですが、かと言っていきなりコードを読むのも面倒だったのでパケットを拾ってから調べてみると、どうもgoo ラボの方はMSXMLオブジェクトを利用した非同期処理を一部使っています。定義的にはAjax、と言えるでしょうか。
ランドマーク情報(POI)のやり取りにはXMLをデータを取得してパースしてから、グラフィックスに重ね合わせているみたいです。
G-XMLとかSVGなんかの技術を使っているのか?知識が無いのでよく分かりませんが。XMLは特にNameSpaceで修飾されていないようなので、あるいは独自仕様のような気がします。。
JavaScriptコードは結構整然としていて(コメントまで丁寧に入ってるし)分かりやすそうです。
マピオンはどうもGIF画像しかやり取りされていないみたいに見えるなぁ。
地図情報自体はどちらもブラウザ側で移動量を算出して、単純にサーバー側からGIFを取り出しているだけと思いますが、マピオンはランドマーク情報もGIFに載せているような気が。
コード自体は力尽きてあまり読んでませんが、意外にシンプルな作りに徹している様子もうかがえます。サーバーはOracle Application Serverのようですので、単純な検索に徹したパフォーマンス重視ということでしょうか。
どちらもそれなりに特徴的なので、本当は組み合わせて提供してくれれば便利なんですけどね。そうはいかないでしょうね、もちろん。
何となくどちらも有償化を狙ってると感じるんですが、でももしGoogle Mapsが日本版を出してきたら有償では太刀打ちできないと思いますので、いついつまでも無償で提供し続けてもらえると嬉しいなと思います(笑