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2013-02
05
21:35:46
ターゲティング広告のオプトアウト方法が半端なく分かりにくすぎる


行動ターゲティング広告周辺についてはいろいろな話題があるのだけれど、個人的に一番問題で、そうした話題に拍車をかけているのが「オプトアウト方法が半端なく分かりにくい」という点では無いかと思っている。

穿って見れば、広告事業者(広告配信会社や媒体社)にすれば特別な効果をもたらすらしいターゲティング広告の前提となる「ユーザートラッキング」を簡単にはオプトアウト(無効化)されなく無いのは確かかも知れないが、一方ではユーザープライバシー確保の観点からユーザー自身による拒否の表明、つまりオプトアウトを「簡易に提供すべき」とされている。
これはインターネット広告の業界団体であるJIAA(一般社団法人 インターネット広告推進協議会)が公表している「行動ターゲティング広告ガイドライン」でも明確に述べられている。

第4条 配信事業社および掲載媒体社は、次の各号に定める事項(第1号ないし第13号記載の事項は必
須項目、第14号記載の事項は推奨項目。以下、第1号ないし第14号の事項を「告知事項」と
いう)を、自社サイトのプライバシーポリシーなど分かりやすいページにおいて利用者が容易に
認識かつ理解できるような態様で表示する等の方法により、利用者に通知し、または利用者の知
り得る状態に置く。
① 取得の事実
② 対象情報を取得する事業者の氏名又は名称
③ 取得される情報の項目
④ 取得方法
⑤ 第三者提供の事実
⑥ 提供を受ける者の範囲
⑦ 提供される情報の項目
⑧ 利用目的
⑨ 保存期間
⑩ 利用者関与の手段
⑪ 個人を特定できない情報の利用である旨の明示
⑫ 個人情報取り扱いに関するポリシー(もしくはそこへのリンク)
⑬ 参画企業でのガイドライン遵守の明示
⑭ 各社がそれぞれに留意・配慮している領域

第5条 広告提供事業者は、利用者に対し、広告提供事業者が行動履歴情報を収集することの可否、広告
提供事業者が行動履歴情報を利用することの可否を容易に選択できる手段を、自社サイトの分か
り易いページから簡単にアクセスできる領域で提供する

しかしプライバシーに敏感な層で理解している人たちには明快であっても、もっともこうした情報が必要なITにも疎い層にはどうだろうか。分かりやすい表示がされているか、何よりオプトアウトするのかオプトインで良いか、自然に選択できているだろうか。
もちろんそうはなっていまい。
この「ターゲティング広告のオプトアウトの分かりにくさ」とは何だろうか。

オプトアウトされているのか、操作が分かりにくい

全ての事業者でとは言わないが、一つ例を挙げよう。

スクリーンショット 2013-02-05 20.11.15

さて、これを見て「オプトアウト」されているのかどうか一瞬で理解できる人はどれだけいるだろうか。
オプトアウトは多くの場合「オプトアウト用Cookieをユーザーが設定」することで事業者がオプトアウト機能を有効にする。つまりオプトアウト用Cookieが設定されていないデフォルトの状態は「オプトアウトしていない」である(トラッキングを許している状態)。
そうした技術的な理由もあるので仕方ない面もあるのだが、上記のように「オプトアウト」と画像が大きく出ており「クッキーの機能は無効」と書いてあれば「トラッキングは無効なのだな」と感じるのでは無いか。しかしこの状態は実は「オプトアウト用Cookieがまだ設定されていない」つまりオプトアウト前であることを示している。オプトアウトされると今度は「有効化」と言われる。
一方、以下のような例もある。

スクリーンショット 2013-02-05 20.22.36

ここでは「無効」というのはトラッキングが無効という意味でありつまり実は「オプトアウト」されていることを示している。

これだけ業界内で表記が揺れていればユーザーは「簡易に」自身の状態を知ることはできないだろう。また設定したところで本当にトラッキングが停止されたのか知る術は無いのだから尚更だ。

オプトアウト機能ページへ辿り着けない

次にそもそもこうしたオプトアウト機能ページへトップページから辿り着けない。
以下はJIAA加盟159社で「JIAAガイドラインに沿ってトップページから分かりやすいところにプライバシーポリシーなどユーザーへの説明が掲載されているか」「どういう広告を取り扱っているか、必要ならオプトアウト機能が簡易な方法で掲載されているか」を個人的に調べた結果・・・のつもりだったのだがさすがに加盟社が多すぎたので「あ段」のみで断念した。勘弁。
あくまで「個人的な感想」であり、また「簡易に辿り着けるか」に着目してそれぞれ1分程度で辿り着けるか試したに過ぎないので見落としや勘違いも含まれると思う。しかしそれも含めて意義があるはずとも思っている。なのでその点は留意して欲しい。

加盟社名 プライバシーポリシーやオプトアウトに関するページ 個人的コメント
株式会社 アイ・エム・ジェイ http://www.imjp.co.jp/privacy/ ×見つからない マーケ屋さんなので準備無しか
株式会社 アイスタイル http://www.istyle.co.jp/privacy/
http://www.cosme.net/html/prv/index.html
×アットコスメのプライバシーリンクへ行かないと見つからない
アイティメディア株式会社 http://corp.itmedia.co.jp/corp/privacy.html
http://corp.itmedia.co.jp/corp/cookies.html
○ 但しプライバシーポリシーが膨大で見つけにくい
アイブリッジ株式会社 http://www.ibridge.co.jp/html/privacy1.html × 広告への言及が全く無い
株式会社 アイメディアドライブ http://i-mdrive.co.jp/privacy/
http://i-mdrive.co.jp/privacy/optout/
○ 但し3クリック先
株式会社 アイレップ http://www.irep.co.jp/policy/ × 広告扱ってるのに消費者への説明が一切無い
株式会社 アクセリオン http://www.axelion.co.jp/policy/index.html × 広告扱ってるのに消費者への説明が一切無い
株式会社 アサツー ディ・ケイ http://www.adk.jp/html/privacy/index.html × 広告屋のくせに消費者への説明が一切無い プライバシーポリシーも貧弱
株式会社 朝日広告社 http://www.asakonet.co.jp/utility/privacy.html × 広告屋のくせに消費者への説明が一切無い プライバシーポリシーも貧弱
株式会社 朝日新聞社 http://www.asahi.com/shimbun/kojinjoho/hogohoshin/ × プライバシーポリシーの本体が数クリック先 広告についての記載がほぼ無い
株式会社 アスキー・メディアワークス http://asciimw.jp/info/privacy/ × 広告についての記載無し
アドバタイジングドットコム・ジャパン株式会社 http://jp.advertising.com/company/privacy/
株式会社 アドフレックス・コミュニケーションズ http://www.ad-flex.com/privacy.php × 広告についての記載無し
E-グラフィックス コミュニケーションズ株式会社 http://e-gra.jp/privacy-polisy.php × 広告についての記載無し
株式会社 イプロス http://www.ipros.jp/privacy/
http://www.ipros.jp/optout/
株式会社 Impress Watch http://impresswatch.jp/privacy.htm
株式会社 AIDIA http://www.ai-d-ia.com/privacy.html × 広告扱ってるのに消費者への説明が一切無い
株式会社 ADKデジタル・コミュニケーションズ ×× そもそもサイトが機能していない
株式会社 エイムクリエイツ http://www.aim-create.co.jp/privacy-policy.html × 広告についての記載無し プライバシーポリシーも貧弱
エキサイト株式会社 http://www.excite.co.jp/help/protection/
http://www.excite.co.jp/info/cookie/
○ ちょっとリンクが分かりにくいけど
株式会社 エスワンオーインタラクティブ ×× 広告扱ってるらしいのにプライバシーポリシーさえ無い
NECビッグローブ株式会社 http://www.biglobe.co.jp/privacy
http://www.biglobe.ne.jp/btcookie.html
○ ちょっとリンクが分かりにくいけど
NHN Japan株式会社 http://www.nhncorp.jp/legal/privacy.html
http://help.naver.jp/faq?itemNo=1152
× NAVERやLivedoor別に分かれていて本体のプライバシーポリシーは舐めてるとしか言いようが無い LINEには存在しない模様
株式会社 エヌケービー http://www.nkb.co.jp/privacy.html × 広告屋のくせに消費者への説明が一切無い プライバシーポリシーも貧弱
株式会社 エヌ・ティ・ティ・アド http://www.ntt-ad.co.jp/company/privacy_policy.html × 広告屋のくせに消費者への説明が一切無い プライバシーポリシーも貧弱 リンクがわかりにくすぎる
NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社 http://www.nttcoms.com/privacy/index.html/ ○ プライバシーポリシーは質素だが「原則取得しない」と明言しているので当然か
エヌ・ティ・ティ レゾナント株式会社 http://www.nttr.co.jp/privacy_policy/ × 少なくともGooの広告についての記載は無さそう
株式会社 オープンキューブ http://www.opencube.co.jp/privacy/ × 広告扱ってる気がするんだけど記載無し
株式会社 オールアバウト http://allabout.co.jp/info/policy/
http://allabout.co.jp/info/policy/#q11
オグルヴィ・ワン・ジャパン株式会社 http://www.ogilvy.co.jp/privacy/index.html × 広告屋のくせに消費者への説明が一切無い
株式会社 オサマジョール ×× 広告扱ってるらしいのにプライバシーポリシーさえ無い
株式会社 オプト http://www.opt.ne.jp/about/privacy.html × 広告屋のくせに消費者への説明が一切無い プライバシーポリシーも貧弱
株式会社 オリコム http://www.oricom.co.jp/privacy.html × 広告屋のくせに消費者への説明が一切無い プライバシーポリシーも貧弱
オリコンDD株式会社 http://www.oricon.co.jp/information/policy.html
http://www.oricon.co.jp/company/policy/
○ 各社ポリシーに分かれるので分かりにくい

34社中「まあ合格では無いか」と感じたのは10社にとどまった。またその多くは大手媒体社とそもそもの広告配信社だ。特に大手の媒体社はさすがにしっかりしている。
しかし何より広告代理店のプライバシーポリシーや説明の貧弱さが目立つ。
オプトアウトどころか「広告の意義さえ説明できていない」事業者が多いのが現状だ。

アメリカでは一括でオプトアウトできるツールを業界団体が提供している

プライバシーや広告への規制が厳しいことでアメリカはよく知られているが、JIAAのようなNAI(Network Advertising Initiative)という業界団体がある。
ここでは以下のようにブラウザから利用できる、各広告配信業者を横断で「一括」オプトアウトできる「簡易な」ツールを提供している。

スクリーンショット 2013-02-05 20.58.24


Cookieを設定するのでブラウザ毎に設定しないといけないのは仕方ないが、ここで注目すべきは

  • 業界団体が率先してこうした簡易ツールを提供している
  • 広告配信事業者がこのツールのために共通のAPIを提供している=業界内の連絡・協力網が確立している
  • 広告配信社自身も上記ツールの利用を勧めている

ということだろう。
「簡易な方法」とはすなわちこういうことであろう。

日本のJIAAではどうか

では日本のJIAAではこうした状況をどう考えているか。
半年ほど前になるがJIAA宛てに「業界としてNAIのツールのような簡易なオプトアウト方法を提供するつもりは無いか」尋ねたことがある。

大体想像は付くと思うが回答としては

課題として認識しており、会員社へのモニタリングなどを通じて検討中でございます

とのことであった。
最近、「その後何か進展はあったか」メールで尋ねてみたが、一週間以上経った現在も特に返答は無い。

必要なのはユーザーがコントロールを取り戻すこと

強調しておきたいが、広告は必要だ。特にインターネットにおいては。インターネット広告は現在もまた将来も、インターネット事業の重要なエコシステムの一部であるからだ。
しかしだからと言ってユーザーが必要十分な選択肢が与えられていないことがもっとも問題なのである。
何が起きているのか知ること、そして自身で選択すること(選択できる状態に置かれること)だ。

しかしながら簡単に言えばこうした観点では、少なくとも日本の現状では業界の自主的な取り組みに期待できることはもはや無いのでは無いだろうか。
中には真摯に取り組んでいる事業者もあろうかと思う。しかし全体としては「ユーザーオリエンテッドに」進んでいるとは言えまい。

ということで。
近日中に僕は僕で出来ることを公開してみたいと思う。少し時間がかかるかもだけど、ぜひご注目下さい。

 

追記

「誤用としての」オプトアウト・オプトインという呼称を極力修正しました。
本来オプトアウト・オプトインとはそれぞれ「利用者の意思を確認せず事業者がトラッキングやメール送付を行い、利用者が拒否の意志を示せば停止すること」「利用者が利用の意志を示して初めて事業者がトラッキングやメール送付を行ってよいこと」という方法を示す言葉です。
しかし最近ではそれぞれ「拒否すること」「許可すること」を示す用法が多く見られ、また上記エントリーで指し示すのに相応しい用語が他に無いと判断した(そもそも他の用語を使うと記事の意図が伝わりにくいと判断した)ため、一部誤用としてのオプトアウトの意味でも使用しています。

 

2010-10
26
00:40:55
Titanium mobileが盛り上がっているようで何よりだ


実はしばらく前にTwitterのTLで流れてたのを見て触りだしてからはまっていたので、最近の盛り上がりは嬉しく思います。なんたって一時期は日本でTi mobile使ってるのは数人ぐらいしかいないんじゃないかとか思ってたぐらいなので。
へえまだアルファブロガーっているんだぁと思った次第。

実は既にそれなりにまともなiPhoneとAndroidアプリをTi mobileで作ってそれぞれAppStoreとAndroidマーケットで公開していたりします(本名で出してるからここでは紹介しない)。
ということで僕も別にそんな経験あるわけではないけど使っていて感じたこととかつらつらと書いてみますよ。

因みにTi mobileの日本での先駆者と言えばまとめサイトも作られてるdonayamaさんとかyuichi_katahiraさんとかですかね。また Yuichiro MASUIさんはAdMob用など幾つかiPhoneモジュールを公開されていらっしゃいます。

iPhone版は優秀だけどAndroid版は発展途上

僕の経験で言うと一週間でiPhoneアプリは出来てしまったんですがそこからAndroidに対応させるのに二週間かかりました。原因はAndroidでのバグ?らしき挙動とiPhone版さの差異のためです。
iPhone版は非常に優秀でJavaScript好きの人ならさらさらと簡単にアプリを作れてしまうと思います。ただそれと同じつもりでAndroid版に拡張し始めると要領があまりに違っていてかなりはまりました。
例を挙げると、何故かiPhoneでは当たり前に取得できるresponseXMLがAndroidではRSSフィードによっては文字化けしたり(結局最後まで原因はわからず、responseDataを使ってパースした)、windowのxIndexがwindowのlayout指定によって順序が異なったり、WebViewで取得したHTMLは外部からは取得できなかったり、windowのblur/focusイベントは動作しなかったり・・などなど。
「iPhoneとAndroidでは画面サイズとかが異なるからコードを分けないといけなくなる」程度の話が流れていますがそれどころではないです。僕はかろうじて同一レポジトリに閉じ込められましたが、現時点ではコードの規模によっては別々に開発することも考えた方がいいこともあるでしょう。
Titanium Developer製品(Ti mobileはその一環)はOSSで開発が進められているのですが、チケットを見てもAndroidのissueは多いように見えます。
まだまだ開発途上の製品なのでそれにうまく付き合えるかどうかがポイントになります。

iPhoneとAndroidのJavaScriptの解釈が異なる

恐らく先のAppleによる「AppStoreからの開発ツールの締め出し」騒動に関係していると思われますがiPhone版ではコンパイル時にネイティブコードに変換します。対してAndroidではJSエンジン(恐らくGoogleのV8?)でリアルタイムにインタープリターもしくはJITで実行しているようです。つまり解釈されるエンジンが異なるのです。これが前項の原因でもあり、また両者での違いを経験から読み取っていく必要があるでしょう。

メモリ管理しなくてもいいということはメモリ管理できないということ

僕もTi mobileを一番気に入っているのはメモリ管理を気にしなくて良いと言うこと。特にiPhoneでは顕著ですよね。しかし一方ではそれはメモリリークなどの管理をできないということも意味します。
開発元のAppceleratorでは「メモリリークはうまく回避しているよ」と言い切っていますが 実際に試してみると細かなメモリリークは発生し得るようです(特にネットワーク周り)。
あまり問題にはならないレベルとは思うのですが、JavaScriptに書き慣れていないとGCを意識できずオブジェクトを残し続けてしまいがちです。ブラウザでもよく話題にはなるのですがかなり巨大なコードにならないとあまり気にしない部分かと思います。しかしTi mobileではGCを意識した変数設計をしておかないと簡単にメモリを食い潰すアプリができてしまいます。
こういう時は逆にGCに頼るのではなく自由にメモリ管理も出来る仕組みがあるといいですね。

ドキュメントを信じるな、アンドキュメントな仕様が多すぎる

これはAppceleratorが基本的にはOSSで無償で提供しつつビジネスとしてサポートを有償にしていることと関係していると思うのですが、ドキュメントがあまりに杜撰です。
そもそも返値とパラメータが全く異なっていたり(多分コピーミスなど)、ドキュメントだけではちょっと複雑な仕様を実装しようとすると悩むことが多いかも知れません。
他の方もおっしゃっているように、APIドキュメントよりもサンプルアプリであるKitchenSinkを最大限利用しましょう。特にiPhoneとAndroidの実機に実際インストールして動作を確認することをお勧めします。
またドキュメントはあまり参考になりませんが、ディスカッションフォーラムは割と参考になることが多いです。凄く盛り上がっているとは言えないけど みんな同じ事で悩んでいるのです。

拡張モジュールを作るならObjective-CとJavaは知っておいた方がいい

Ti mobileでもiPhoneとAndroidのすべての機能に対応しているわけではありません。また世には様々な便利なライブラリが公開されていますが、当然それらはObjecive-CやJavaで書かれています。Ti mobileにはそれらネイティブコードを取り込むための「モジュール」という仕組みが用意されているのですがそのためにはObjective-CやJavaでもコードを書けなければなりません。更に言えばiPhoneやAndroidでどのようにアプリを開発するかの知識が必要です。
因みに僕は広告を掲載したかったのですが当然Objective-CやJavaのライブラリやサンプルしか提供されていないので、独自にiPhoneとAndroid用にモジュールを作成しました。広告程度なら表示するだけなのでそんなに難しくないです。但しiPhoneやAndroidの経験がないとかなり難しいと感じることでしょう。
なのでTi mobile自体は単に「Objective-CやJavaを知らなくてもJavaScriptを知っていればiPhone/Androidアプリを作れる」ツールなのではなくて、まずはやはりiPhoneやAndroid開発をある程度経験してからの方が相応しいツールなのではないかなぁと思います。

最後はコードを読もう!

先に述べたようにTi mobileはOSSとしてすべてのコードが公開されています。実際現時点でのコードをgithubから取得して自分でコンパイルして使うことも出来ます(Androidの拡張モジュールはそのようにして開発します)。
なのでどうしてもバグなのか仕様なのか回避のしようがなかったら最後はコードを読んでみることをオススメします。
個人的な例では、どうしてもAndroidの実機で位置情報が取得できない問題がクリアできなかったのですが、コードを読んでみるとgetLastKnownLocation()のみで取得していることが分かりました。これは時々ディスカッションでも話題になっていますが初回には位置情報は取れないのです。
ということでプロバイダーをNETWORKにして回避したのですが(これはこれでどうかと思いますが)、こういう部分もOSSとして提供されている利点であり、活用しない手もないでしょう。

といったところでしょうか。
何やら文句と愚痴が多くなった気もしますが(笑)、個人的には大変気に入っています。特にJavaScript好きには堪らないツールとなることでしょう。
一方で「初心者でも簡単にiPhone/Androidアプリが作れる」風のイメージには疑問を感じていて、どちらかと言えば現時点でiPhone/Android開発をバリバリされてらっしゃる方にこそ効率を上げるためにぜひオススメしたいツールです。
まずは使ってもらって、少しでも日本で広まるといいなぁ。

2008-10
14
20:50:00
ブログのURLと名前を変更しました


以前からブログURLをrocaz.netドメインに統合したいと思っていたんですが、本日作業を行いまして、URLが変更されました。
また長らく「「旅行びと日記」日記」を名乗っていたのですが、開設から四年を経ていろいろ内容が変わってきたこともありましたので、同時にブログ名称も変更しました。
[bROOM.LOG]」と名付けました。またURLはhttp://blog.rocaz.net/となりました。
bROOMというのはそもそもサイト名だったんですが、そのまま「魔法のほうき」を意図してまして、そんなツールとかサービスを提供できたらいいなぁとの意味を込めています。
そんなツールとかサービスや技術に関してのLOGをつらつらと書き連ねるぐらいに捉えて下さい。
ブログURLは変更されましたが、以前のURLも有効のままです。
RSS/フィードURLも同じく以前のものも有効なんですが、購読頂いている方は以下に変更して頂けると幸いです。
http://feedproxy.google.com/blog-rocaz-20
しばらくサイト全体も含めて調整を行う予定です。
ユーザーの皆さんにはほぼ気付かれないようなバックエンドの調整ですが、まだいろいろおかしなところが残るかも知れませんが、徐々に改修していく予定です。
四年も暮らしていたURLやブログ名だったので、突然変えると他人の家にいるような錯覚がしますね(笑
ついでにFeedやランキングツールを全て新しいURLに合わせて張り替えたんですが、今までの実績は全て無くなって、文字通り1からのスタートと言うことに。
でもこれはこれで気持ちいいですね。
今後とも変わらずどうぞ宜しくお願いします。

2008-02
11
02:05:00
Nokia E90の個人的必須ツール


最近ニコポ以外のこと書いてなかったなー。
たまにはスマートフォン系のネタも上げてみよう。
ということで、個人的な超重要必須ツールを挙げてみる。
最近はかなり日常的にE90使いこんでます。
年末年始に海外行った時に持って行ったモバイルPC(SONY typeU)が諸事情によりあまり使えなかった時にもとっても重宝しました。
いやまじで、もうE90でいいじゃんてぐらい。
以下、リストです。
Mail for Exchange
前にもかきましたが、多分PocketOutlookより使いやすくない?と思ってます。
サーバーのアドレス帳をリアルタイム参照できるのも便利だし、登録したアクセスポイントの場所へ戻ってくると勝手にシンクしてくれるのが直感的にとってもいいです。
基本的には会社メール用ですけど、個人用にも状況が許せば使えるんじゃないかな。
頻繁にバージョンアップしてくれるのも嬉しいですね。
Opera Mini
普段からOpera使いってのもありますが、Nokiaでは基本ですよね。
特に3の頃に比べたら4は格段によくなりました。
とにかく他のモバイル用ブラウザにありがちな無理やりレイアウトを変えて表示するのではないレンダリングが秀逸です。とにかく細かいところまで行き届いているのがいいのです。
とは言え難点もあって、PC版のようにパスワード保存が欲しい気もするし、そのアーキテクチャ上ゴニョゴニョしてもY!ケータイには繋げられなかったり。
最新バージョンではMyOpera経由でPC版とブックマークを共有できるらしいけど、まだ試してないなぁ。
GMailクライアント
Opera Miniでもアクセスできるけど、簡単にメールチェックするには便利だし、出先だと必須ですね。
ただ難点は、個人で幾つかのGmailアカウントを使い分けているので、これも簡単に切り替えられたらいいのになぁ。
因みにiPod Touchのメーラーでは可能なんですよね。
Devicescape
実は結構最近知ったのですが、使い出したら便利すぎて手放せません。
これはサイトにアカウントを作ってそこによく使うWifiのアカウントや公衆アクセスポイントのアカウントを登録しておくと、Symbian機やWindows, WMその他のインストールする常駐アプリがアクセスポイントを自動検知して勝手に切り替えてくれるというもの。
つまり家の無線ルーターとか、契約している有料の公衆アクセスポイントとかのエリアに入れば勝手にオンライン状態になります。
Mail for Exchangeで使用するアクセスポイントをこのDevicescapeを指定しておくと、家にいようと会社にいようと、ほぼ常に最新に更新してくれるんです。
おかげでヨドバシの月額380円の公衆無線LANサービス(WIRELESS GATE)に入っちゃいました。
もちろんアカウントをどっかのサイトに登録するのは安全とは言い切れないんだけど、「ま、大丈夫じゃね?」って感じで使ってます。
因みにiPhone/iPod Touch版ってのもあって、何かと思ったら、Jail Hack版・・w。ただその根性は認めたい。
emTube (おや、何故か403エラー。。)
登場と同時に一気に広まった感がありますが、やっぱの現時点では最高だと思います。
たとえOpera MiniがFlashに対応しても、emTubeでyouTube見るのが一番便利じゃないかな。
操作性とかがiPhone/iPod Touchそっくりだと思うんですが、やっぱりインスパイアされてるんですかね。ま、そこもいいとこなんですが。
旅行中はこれのおかげでいろいろ見逃さずにすみました(何を?)。
ニコニコ動画版も出ればいいのになぁ。
あ、実はローカルファイルも再生可能なので、ニコポと組み合わせると(ry
+J for S60
まだ出てないけどw
でももうすぐ出れば、海外製Nokia機はもうキャリア版と差が無くなるんじゃないかなぁ。
とっても楽しみにwktkして発売を待ち望んでます。早く認証通って。
価格は5000円だそうで正直ちょっと高いけど、本体価格を考えれば、ね。
他にも細かく便利なのはいろいろありますが(ゴニョゴニョ系は内緒)、日常的に重宝しているのはこんなところかなぁ。
皆さんの必須ツールもぜひ教えてください!

2006-05
18
23:22:00
Google Web Toolkit が凄すぎる


Googleから「Ajaxアプリケーションを簡易に開発するツールキット」という謳い文句でGoogle Web Toolkit ベータ版 (GWT) がリリースされました。
何となく、Yahooが同様に出したライブラリの延長線上のようなものだと思っていて気楽に眺めてみたのですが、とんでもない。ぶっとびました。
GWT は言うなればJavaのSwing/AWTや一部のクラスを完全に置換する、一種のプラットフォームとして開発されています。
そこまでしてAjaxへコミットしたGoogleにやはり脱帽です。
20060518225003.jpg

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