いつの間にか公開されていたMail for Exchange 2.0をさっそくE90にインストールしてみました。
いやー、いいですね、これ。1.x系列からは見違えるように変わった気がします。
実は1.x系列の時は何故か同期をすると日に数度ぐらいしかE-Mailの更新がうまくいかず、カレンダーや連絡先はうまくいってもE-Mailだけは失敗ばかりでした。
なのでほとんど使い物にならなかったのですが、2.0ではばっちりうまく動くようになりました。
ReleaseNotesではそうしたバグ?についての言及は無いみたいですが、さすがはメジャーバージョンアップといったところでしょうか。
更に2.0では、1.xでは不満だったスケジュールへの返答も行えるようになりました。
また何とExchage側アドレス帳の直接参照も行えるように。もちろんネットワークにつながっている状態でなければなりませんが、これでわざわざ個人アドレス帳へコピーしておく必要もなくなりました。しかもインクリメンタルサーチ付き。
Exchage側アドレス帳が整備されていないといけませんが、参照してそのまま電話をかけることもできます。
これってWindows MobileのPocket Outlookよりも高機能じゃない!?と思うのですが。
使い始められると便利なもので、Nokia特有の無線LANなどのアクセスポイントが使える場所へ帰ってくると自動的に同期しておいてくれる使い勝手の良さと相まって、Universalの時以上に便利に使えるようになりました。
僕は使いませんが、タスクも同期可能になっているみたいです。どこから見れるのかはまだよく分かってませんが。そのうちには使うのかな?
とってもお勧めのバージョンアップですよ。
2007-08
21
05:14:00
公開ソフトのVista・IE7対応状況について
コメントなどでもお問い合わせ頂いていましたが、まだVistaが手元に無かったりしたため、確認できていませんでした。
少し触れる環境がありましたので、IE7含め他の最新環境も含めて主なソフトでの状況を確認してみました。
UACなどが有効なデフォルト(と思われる)状態での確認です。
■旅行びと日記 R1.14
インストーラがVistaに対応していません。「~は現在稼動中のOSをサポートしていません」とのメッセージが出て一度終了します。
その後「プログラム互換性アシスタント」が起動されます(設定などにもよるかも知れません)ので、「推奨の設定を使用して再インストールする」を選ぶとインストールが始まります。
また必ず管理者ユーザにてインストールして下さい。一般ユーザやパワーユーザでは、一旦管理者ユーザのパスワードを聞かれるものの、インストールには失敗してしまいます。
インストールが終了すれば、その他の機能は問題無く使用できるようです。
# コメントでインストール後アイコンが欠けるなどの不具合も頂きましたが、こちらの環境では確認できませんでした。
少し設定などが異なっている可能性もあります。
■blogeet R0.100
インストールは上記と同様です。
ほぼ完全に動作するように見えるものの、IE7環境ではテキストエリアへの書き戻し時にCOMエラーが発生します。これはXP環境でも同様です。
「HTMLコードを書き戻せません。元画面から移動したようです。内容は破棄されます。[ アクセスが拒否されました。 (HRESULT からの例外: 0x80070005 (E_ACCESSDENIED)) ]」といったエラーメッセージです。
詳細は不明なのですが、一般的にはセキュリティ関連のエラーで、もしIE7でIE6よりCOMアクセスのセキュリティが強化されているとすると、現状では回避が難しいものと思われます。
オプションなどの変更によっては可能かも知れませんが、現在調査中です。
■gcNotifier R0.5
ZIPで配布していますので、一般ユーザであっても実行ファイルなどを保存できる権限のある場所に解凍できれば、特にインストールに問題はありませんでした。
動作にも問題は見受けられませんでした。
■ol2gc R0.4
インストールはgcNotifierと同じです。
ほぼ問題なく動作していますが、Vista + Outlook2007との組み合わせでは何度かアクセスを繰り返すとエラーが発生することがありました。
これがVistaの問題かOutlook2007なのか、あるいはたまたまだったかは不明です。開発環境はOutlook2003ベースですので、ありえないではないのですが。
もし稼動情報や障害情報などありましたら、お寄せ頂ければ助かります。
■ln2gc R0.4
インストールはgcNotifierと同じです。
そもそもNotes/Domino R5対応なのですが、今回初めてR7で試してみました。
残念ながらGoogle Calendarへの登録時間が数時間ずれたりしてしまいます。
さすがにもうR5でもないので、できるだけ早くR7対応としてリリースしたいと思います。
■R-Click! Union R0.921
インストールがVistaに対応していないため旅行びと日記などと同様なものの、動作は全く問題ありません。これはXP環境のIE7でも同様です。
但しVistaでは初期時にはVB6ランタイムが導入されていないので、その場合にはあらかじめ導入を行っておく必要があります。ベクターなどからVIsta対応版と歌っているものをダウンロードして下さい。
# R-Click! Unionは最後にUpdateしてからもう3年以上(実質6年)経つのですが、ほぼ問題ないように見えるので逆に驚いています。
さすがVBランタイム、舐めてはいけない・・。
以上ですが、もしかすると認識違いや見逃している点があるかも知れません。
ご指摘頂ければ幸いです。
数があるので結構大変なんですが(^^;)、徐々にでも直せるところは直せればと思いますので、今後とも宜しくお願いします。
2007-08
12
12:15:00
E90ここまでの雑感
バンコクで買って帰国してから色々いじってみて、一週間経ちました。
その中での雑感なんかを。
■日本語化表示
やっぱり当初から聞き及んでいたみたいに日本語版以外のNOKIA機の日本語化にはいろいろ苦労も伴います。
とは言え先人たちがかなり開拓してくれているので、ただそれに従うだけなんですが。
まず日本語表示に関しては一発クリア。こちらに詳しい解説がありました。
http://travelx.org/gsm/e90/e90.html
「E90日本語化」を参照。
それ以外にもE90についてかなり詳しく解説されており、多分現在最強。
なお買ったE90がヨーロッパ版なのか、香港版なのかタイ版なのかなどによって置き換えるファイルが異なりますので注意。
僕はタイ版だったので上記URLがばっちりでした。
方法よりもよほどフォントの選択が重要になりますが、E61とか他のNOKIAを持っている場合はそちらから抜き出すのが一番なのでしょう。
でも僕とかNOKIA初体験組はフォントの入手が問題になります。
例えば以下なんかがよく使われているようです。
HeiseiGothS60
Eシリーズで使われているものと同じ?
上記から3rd Editon FP1をインストールすると入ってる。
M+2P+IPAG.ttf
でもどちらも日本語だけなんですよね。
どうせなら多言語フォントがいいんだけど。なんかいいの無いですかね。
■日本語入力
一番の壁かな?
でも全然KKJConvだけでも十分なんですけどね。人によってはわざわざ起動して入力してコピペしてから貼り付ける、ほとんど単語毎で変換しないと使いにくい、などが不満かも。
M-FEP60なんかだと証明書付けるとかがちょっと面倒だし、汎用じゃないし。
一番は商用のネイティブアプリに出てもらうことでしょうね。松茸に期待。
■ごにょごにょ関係
まずアクセスポイントの設定は一発OKでした。
MMSもMMSPがあれば問題なし。但し配布が中止されている今となってはインストールファイルの入手が一番の問題でしょう。
よーく探してみて下さい。そこかしこに落ちているみたいです。
因みに僕はたまたま通りかがったアップロダで見つけましたよ。
ただ今苦戦中は、o2-wap-flat-patcher。Opera mini 4 Beta4で試してるんだけど、何回当ててみてもUAがOperaのまま・・。
702nkpatcherも試してみたんだけど結果は同じ。
ひょっとしてOperaのProxy側で何か対策されちゃってますか??
Minuetも試してみて確かにYahoo!ケータイには繋がったけど、結構頻繁によく落ちます。ひょっとして3rd対応じゃない?
それにちょっと個人的には使いにくいかな・・。
Opera miniも仮に成功しても理屈上Yahoo!ケータイは使えないわけだし、他にも何かいいのがないか探索中ってとこですかね。
■Mail for Exchange
仕事で使うので入れてみました。
確かに動くんだけど、何故かしょっちゅうエラーになります。どうやらスケジュールやアドレス帳はOKなんだけどE-Mail受信でエラーになる率が高い模様。
うーん・・。
因みにここから日本語を選択してインストールしてあります。
またサイトでは1.6.1なんだけど、実際にインストールすると1.0.6になってる。何故???
これだけでもまともに動いてくれるとかなり日常的に使えるんだけどなぁ。
■雑感
ここまで試してみて思ったのは、やっぱりWindows Mobileに比べると奥深いと言うべきか苦労させられると言うべきか。
でもこの苦労って、全部日本語化とかごにょのためばっかりなんですよね。
タイでも日本語化した後数日使いましたが、実に快適でした。
Windows Mobileはどこまでいっても「PC」って気がするんですが、NOKIAはやはり「ケータイ」ですね。
こうした苦労なしに普通に使えたらかなり手になじんで使い易い機種だと思います。
例えばネットワークアクセス時に無線LANかパケット通信か常にちゃんと選ばせてくれますし、ハードキーの選択やメニューをデフォで結構カスタマイズ可能なことなど、明らかに一日の長は感じますね。
またUniと比べて比較的コンパクトってのも気に入ってます。Uniはさすがにポッケには無理だったけど、E90ぐらいならズボンのポッケに普段のFOMA機と二台入れていてもそんなに気になりません。
また横800pxはやはり広いですね。
WindowsMobileではありがちなもっさり感もこれまで無いし、電話機本体のメモリも大きいし。
一世代前のUniと比べるのも酷とは思いますが(UniはUniで名機です!)「ちゃんと機能が全て使えるようになったら」大変素晴らしい機種でしょう。
但し安い買い物ではないし日本で使うには苦労させられます。
一般的にはSBのちゃんと日本環境に対応したNOKIA機をお薦めするかなぁ。そちらの方が幸せかも。
とは言っても幸せの定義は人によって異なりますけどね(^^;
2007-08
03
02:00:00
久しぶりのエントリー
あー、かなり久方ぶりのエントリーです。
やめたつもりは無かったんですが、春にUSから帰ってきてバタバタするうちに何故か投稿する気が起きないままずるずると時間が経ってました。
要はブログ書く生活パターンじゃ無くなってしまってたみたいです。
それなりに忙しい日々でしたが、今はまたまた夏休みでタイに来ています。
んで。いきおいで買ってしまいました。話題のこいつを。。
やっとのことで日本語フォントが表示できるまでになりましたが、NOKIAは初めて触るので、ちゃんと使いこなせるかなぁ。心配です。
ぼちぼち遊びたいと思います。
#シンビアンは初めて触りますけど、WMに比べてかなり洗練された第一印象ですね。はまり度が高いのもうなずけます。
あ、それから何とはなしに最近はTumblrがマイブーム化しており。こちらも宜しくです。
Twitterはいまいちだったけど、静かに書き連ねらるのが気に入っています。コメントもTBも無いけど、これこそ如何にもweblogって気もしますね。
しばらくはこちらと適当に使い分けると思います。
以上近況でしたー
2007-02
26
11:03:00
携帯で端末ID詐称は可能かもしれない話
高木さんの「素朴な」疑問に対して、果たして携帯Webアプリでセッションは安全かの議論が続いている。
携帯電話向けWebアプリの脆弱性事情はどうなっているのか
珍しく間違った批判をしている高木先生
携帯電話からセッションIDの漏洩を防ぐ
Cookieが使えない機種も多いのでGETパラメータにセッションIDを埋め込む手法への疑問と、端末IDの信頼性の二つが論点かと思うのだけど、ここでは後者をちょっと考えたい。
いわゆる端末IDについてはこちらが詳しいのだけど、議論を整理すると、端末ID(もしくはユーザID)を安全足らしめるには次の要素が必要と考えられている。
1. SRC IPを制限して、各キャリアの携帯網からのアクセスのみ許可する。
2. 携帯端末の端末IDやUser-Agent環境変数はPCと違って変更不能
ところがこの1, 2は突破可能だ。
うちのようなサイトを巡回している人なら自明の理だと思うんだけど、Windows Mobileなどを搭載したスマートフォンなら、少なくともUser-AgentはNetFrontなどのブラウザ機能で簡単に変更できてしまう。
そしてまた、設定をごにょごにょいじることで、携帯網にもアクセス可能だ。例えば僕のHTC Universalという海外で発売されたSIMフリーのスマートフォンでSoftbankのSIMを挿してYahoo!ケータイが使えます。この場合、サーバからは一般の携帯からのアクセスとの違いはかなり気を付けていないと分からないはずだ。
例を示そう。
まず以下は普通にSoftbank携帯からWebサーバにアクセスして、CGIで環境変数を見たところ。
マスクしてますが、User-Agentとx-jphone-uidが取得されたのが分かる。User-AgentのSN…ってのが端末シリアル番号ですね。
次にスマートフォンからUser-Agentを偽装してリクエストしてみる。
User-Agentの端末シリアル番号の下四桁が0000に偽装されているのが分かると思う。
なおx-jphone-uidはNetFrontでは任意のヘッダーは追加できないので、そのままです。つまりx-jphone-uidは基地局やゲートウェイが追加する変数ということになる。
ここで、更に端末IDを安全足らしめる条件を追加してみよう。
3. 基地局またはゲートウェイが端末を認識してコントロールするIDを挿入すること
今回環境が揃わなかったのでテストできませんでしたが、Docomoで言えばuid, Softbankならx-jphone-uid、auならX-Up-Subnoということになると思うのだけど、仮にこれらが任意に端末から追加されていたら何も基地局やゲートウェイが書き換えたり削除しない仕様だとすると、端末IDは偽装放題ということになります。
つまりいわゆるユーザIDが最後の砦となっていると思うのだけど、果たして、このへんの実態はどうなんだろうか。
多分、簡単なWMアプリを作って確認すればすぐ分かると思うけど。
(あ、auだけは安全かも。独自仕様過ぎて携帯網につながるスマートフォンがまだないので。でも、近々出すって言ってたっけな)
また、Webアプリの仕様の問題もある。
実際User-Agentしか見ていなくて、スマートフォンから簡単にログイン可能になっているサービスを確認しています。
これを脆弱性と呼ぶかどうか。
IPAとかに連絡してもいいかも知れないけど、僕自身は以前に通報したらそんなの脆弱性とは呼ばないとか叩かれたりもしたし、実は普段の携帯とスマートフォンで便利に使い分けられてたりするので、今回はパスしますが。
# 過去にはこの仕様でもOKだったんだけど、時代が変わって事情が変わってきたと言うところだろうか。