R1.1.11です。基本的にはバグFIXバージョンです。
■iTunes登録時にインターバルを設定するようにしました
最近よく報告されているiTunes9での登録エラーへの対応として、登録時にインターバルをもう少し取ってみると同時にnicoPodder.iniにて調整できるようにしてみました。
僕の環境で発生していないため検証できないのが歯がゆいのですが、ご報告頂いた内容からは連続したり小さなファイルの場合に発生しやすそうだとのことで、iTunes側での非同期処理に不具合があるのではないかと推測しています。
確証はないものの登録タイミングで十分なインターバルを取ることで何らかの改善があるかも知れません。
初期値ではファイルの登録時に1.5秒、各データ登録時に0.5秒としています。
変更する場合にはnicoPodder.iniのiTunesIntervalおよびiTunesInterval2ndを変更してください。前者はファイル登録時、後者はデータ登録時のインターバル時間です。単位はミリ秒なので、1.5秒であれば1500となります。
これで何らかの改善があればよいのですが・・・。何か変化があったかどうか、フィードバックを頂けると助かります。
■インストールフォルダが日本語を含んでいた場合に、ニコニコムービーメーカー(SWF)のビデオ変換に失敗する問題を修正
コメントでもご報告もらっていました。動画が変換されずよく読めない文字が表示されるだけになっていたと思います。
修正されたと思いますので。再度試してみてください。
■カテゴリー・作者名の取得に失敗した場合にも再実行で再取得可能にしました
これまでは何らかのサーバーエラーが発生した場合カテゴリーや作者名が「なし」とされてしまい、再設定不能でした。
失敗時は明示的にデータなしとして、再実行時に取得できるようにしています。
その他の変更点はアップデート履歴を参照してください。
# 私事で恐縮ですが、来週半ばから月末にかけて所用のため海外に滞在しています。そのためコメントなどへの反応が遅くなるかも知れません。ご了承ください。
では何かありましたらコメント欄までお願いします。
追記
書き忘れてました。コメントで「リリース日が追加できるようにして欲しい」との要望がありましたが、残念ながら現在のiTunesではリリース日の設定ができないようなので断念しました。
いいアイデアと思っていたのですが、残念。
* R1.1.12をリリースしました。今後はそちらへどうぞ
「ファイル」タグアーカイブ
2009-09
15
23:33:00
ニコニコPodder R1.1.9をリリースしました
今回はバグFIXとともに幾つか機能追加と仕様変更を行っています。
■オリジナル品質変換機能を実装しました
こちらは少し説明が必要だと思います。
まず背景から説明すると、ニコニコPodderも初期バージョンを公開してからほぼ二年が経過して、ニコニコ動画周辺も投稿される動画もかなり変容してきました。その中で、そろそろ変換される画質が気に入らなくなってきていた、という前提があります。
そもそもニコニコPodderは当初iPodやiPhone(その頃はtouchだけでしたが)で手軽にニコ動を見るために、画質・音質とも高品質を追求するのではなく、変換サイズも考慮して良すぎもせず悪すぎねせず、というところで変換オプションを調整していました。
以前はまだまだ著作権的に問題のある動画も多い時代で品質の悪いものも多く、またFLVだけでもありニコニコ動画全体の画質もあまりよくなかったので、これはこれでよくバランスが取れていたと思っています。
しかし最近はMPEG4も導入されたり、初音ミクなどに代表されるようなユーザーオリジナル動画の品質(画質とか音質)の向上には目を見張るものがあり、例えば「プロの犯行」などと呼ばれるのはご承知の通りです。
となるとニコニコPodderのデフォルト設定での画質・音質も甚だ不本意になってきており、デフォルト値を変えて、サイズや変換時間は多くなるものの、実際の動画に見合った品質にしたいな、と思っていました。
しかし問題が一つありました。
これは多くの変換ツールでも同じことなんですが、ffmpegのオプションなどでは変換時にビットレートやフレームレートなどの設定値をあらかじめ指定しないといけません。
もちろんある特定の動画であればそれに合わせればいいのですが、不特定多数の動画が変換される場合、具体的に値をどうするかは大きな問題です。
初期のニコニコPodderでは変換サイズとiPod画面で見ることを前提に、悪く言えば、良くも悪くもないどっちつかずの値を採用していました。
しかしそうすると、その品質を上回る動画を変換する際には当然それだけ品質は悪くなりますし、反対に品質の悪い動画の場合は帯域を使ってファイルサイズが無駄に大きくなります。
そこで今回、ダウンロードされた動画のビットレートその他の属性値を変換前に取得して、それを元に実際の変換値を決定する「オリジナル品質自動設定」機能を導入しました。
変換パラメータの設定値は元の動画に応じて毎回調整されますので、これであれば比較的元の動画に応じた品質とファイルサイズ、変換スピードのバランスが取れることになります。
とは言え、まだやっていることは単純で、例えば元動画のビットレートが800Kであれば、それをそのまま変換オプションへ渡しているだけです。また実際にはフォーマットの変換を行うのに、元動画の設定値そのままでいいのか、という考えもあります。
まだファーストチャレンジですので諸々欠点もあるのですが、少なくともこれまでよりiPodやiPhoneに相応しい画質・音質になるとは思いましたので、今回導入としました。
恐らく今後のバージョンではこの機能を拡張していくことになるかと思います。
長々と難しく書きましたが、使うユーザーにとっては、操作などはこれまでと何ら変わることはありません。
また以前の変換オプションを手動で設定することも問題ありません。
少し前より絵や音がきれいになったかな?ぐらいに感じてもらえれば幸いです。
なお今回変換オプション仕様を変更した都合上、nicoPodder.iniの変換オプション指定はすべて強制的に最新に更新しています。以前の設定はnicoPodder_backup.iniという名前でバックアップされていますので、必要に応じて参照または変更してください。
■SWFConvertは同梱にしました
ライセンス上も問題ないだろうと判断し、今回から同梱にしました。そのためパッケージに含むファイルは格段に増えています。
また1.0.3としてオリジナル品質自動設定に対応したほか、変換ステップ数も削減しています。
なおSWFConvert自体のライセンスは従来から変わりなくGPLv2です。別途ソースコードも公開しています。
従来まで使用していた”SWFConvert”フォルダはもう使用しません。お手数ですが手動にて削除しておいてください。
■右クリックメニューからの変換やiTunes登録の実行は再実行としました
■iTunes登録チェック時に無効なパスのファイルが登録されている場合には正しいパスで登録し直すようにしまし
た
微妙な変更ですが、一部コメント欄でリクエストも頂いていました。
これまでは右クリックメニューからファイル変換やiTunes登録をしても、すでにファイルが変換されていたりiTunesへ登録されていた場合には何も行いませんでした。これは「一括」の場合や「開始」ボタンを押した場合も同じです。
今回から右クリックメニューからの変換とiTunes登録については、更新という扱いにしました。
変換の場合はすでにファイルがあるかどうかに関わらず再度変換を行います。またiTunes登録の場合は、登録はそのままに説明やプレイリスト、アーティストなどの属性を更新します。
基本的に登録の削除は行いませんが、例外的に登録ファイルパスが無効な場合のみ、一度削除してから再度登録としています。本当はファイルパスも更新できるといいんですが現状では無理なため、一度削除としていますのでお気を付けください。
その他変更はアップデート履歴もご覧ください。
では何かありましたらコメント欄までどうぞ。
* R1.1.10をリリースしました。今後はそちらへどうぞ
2009-09
10
20:38:00
iTunes9を使ってWindowsとMacでニコニコPodderの動画・音楽を共有する
iTunes9出ましたね!
いろいろレビューも出回ってますが、個人的に嬉しかったのはホームシェアリングの搭載でした。
ホームシェアリングは、最大五台までのiTunes搭載マシン間で楽曲の自由なコピーを可能にする、という機能です。
動画: iTunes 9 のiPhoneアプリ管理、ホームシェアリング
これはOSがWindowsであろうとMacであろうと関係ないので、例えばこれまで難しかった複数マシンや異なるOSでのライブラリの共有がある程度可能になります。
実はこの春にメインマシンをWindowsからMac miniにして普段使いのiPhoneもMacを母艦にしていたんですが、WindowsのニコニコPodderでダウンロードしたビデオや音楽をMacへ移行するのが一苦労でした。
一時期はライブラリを共通にしようと思い、ファイルサーバーなどを駆使しようとしていたんですが、悉く失敗して諦めていました。WindowsとMacでは設定ファイル中のパスの書き方などが異なり、なかなか両者に共通した共有が難しかったんですね。
ところがこのホームシェアリングでは、双方で同じAppleアカウントを指定していれば、iTunesの共有メニューから互いのライブラリを確認してコピーしてくることが可能になりました(相手にコピーすることはできません)。
例えば僕の場合はMacにWindowsのニコニコPodderの曲をコピーしたいので、まずMac側からWindowsのライブラリを開いて、コピーしてからMac側のライブラリやプレイリストへコピーすれば自動的にファイルコピーしてくれます。
もちろん、アートワークやアルバム、アーティストなどの属性情報もそのまま引き継いでくれます。
楽ちんですよ。両刀使いの方はぜひお試しあれ。
2009-05
24
16:03:00
ニコニコPodder R1.1.2をリリースしました
開発版 R1.1.2です。
内部構造含めて大きく書き換えました。R1.1.0時以上に人柱バージョンかも知れません。気を付けてお使いください。
■ビデオ変換と音楽変換を同時に行えるようにしました
以前からもリクエスト頂いていました。変換オプションをラジオボタンではなくチェックボックスにして一度に行えるようにしました。
■右クリックメニューからダウンロードや変換ファイル、マイリスト登録のコピー、貼り付け、登録やファイルの削除を行えるようにしました
右クリックメニューを大幅に拡張しています。
一通りのコピーや削除に対応しましたので、例えばマイリストの内容をコピーして他のマイリストへ貼り付けて移動する、といったことが可能になりました。この際にはニコニコ動画側のマイリストも変更できます。
単純にダウンロードファイルや変換ファイルをファイルコピーしたり削除したりも可能です。
また試行段階ですがiTunesからの削除などもできるようにしてみました。
■ 個別実行機能を追加しました
これもリクエストがありましたね。
ダウンロードだけや変換だけといった実行が可能です。
■ブラウザ認証統合をブラウザ指定から優先度指定へ変更
以前のような個別に統合する指定方法から、自動的に順に試して最後に成功したものを優先する方式に変更してみました。
いろいろブラウザを使い分ける際などに便利かと思います。
その他諸々色々と変更しており、その経過で修正されたバグもある一方で、新たなバグも多いかと思います。
どちらかと言うと新機能追加に注力しており、テストが足りていないと思います。注意してご利用をお願いします。
でもバグ報告は歓迎です(^ ^;
何かありましたらコメント欄までどうぞ。
* R1.1.3をリリースしました。今後はそちらへどうぞ
2009-05
09
23:05:00
ニコニコPodder R1.1.0をリリースします
結構時間がかかってしまいましたが、今後の新たな開発バージョンとしてR1.1系列をリリースします。R1.1.0はその最初のバージョンとなります。
まだこなれていない部分も多いのですが、とりあえず公開ということにしました。
R1.1系列でのテーマはマイリスト機能とローカルファイル管理機能の充実を目指しています。
まず最初のバージョンであるR1.1.0では以下のような機能を追加しています。
■ローカルマイリスト機能を追加
ローカルマイリストとは、ニコニコPodderで独自に管理するマイリストです。
これまではニコニコ動画のマイリストと完全に同期していましたが、これからはニコニコ動画のマイリストから動画を削除してもローカルマイリストに保存し続けることが可能になります。
これによりニコニコ動画マイリストの上限などに関わらず動画管理可能になります。
■マイリストの動画一覧管理機能を強化
元々ニコニコPodderではローカルにダウンロードしたり変換したファイルはキャッシュという扱いをしていました。でもユーザーさんの使い方を聞いていると割としっかり管理している方が多いようですね。
なのでそこをサポートする管理機能があるといいなと考えています。
まずは、動画一覧からダウンロードファイルや変換ファイルをコピーしたり、ダブルクリックでファイル起動実行したりを可能にしてみました。
このあたりは今後もう少し機能追加される予定です。
■ 変換先フォルダを動画用と音楽用に分割しました
■ ダウンロード/変換フォルダ以下のファイルをマイリスト名のフォルダで分類できるようになりました
以前コメントで要望をもらっていましたので対応してみました。
■ 選択した一部動画だけのダウンロードや変換対応
これも元々はコメントで要望頂いていましたね。
■ プロキシ対応
以前から思っていたんですが、ようやく対応してみました。
■ 64bit版対応
ようやく64bit版で動作確認できたので。とりあえずVISTAで確認しています。
そのほか、勢いで作ったアイコン画像を追加したりしています。
またRSS管理は今後sqliteへ移行します。これまで使用していたrssフォルダはもう使用しませんので、削除して頂いても構いません(自動では削除しません)。
新機能についてはこれ以外にも幾つか検討中で、今後も追加することになると思います。
少なくともR1.1.0はまだ初期β段階ですので、安定した環境で使いたい方にはお薦めしません。
人柱バージョンと理解しており、様々なバグが潜んでいる可能性が高いです。また何らかのデータを破壊する可能性もあります。追加された機能が将来削除されたり、互換性を無視して仕様が変更されるかも知れません。
以上に同意して積極的にテスト目的で利用頂ける方のみご利用ください。またバグや要望など報告して頂けると助かります。
よって、全てのユーザーに積極的にバージョンアップを求めるものではないので今回はバージョンアップ通知は行いません。
R1.0系列は今後はメンテナンスリリースという位置づけになります。無償版として引き続き利用頂けます。
但し新機能については今後はR1.1系列のみに追加される予定です。
以上、何かありましたらこちらのコメント欄までお願いします。
追記(2009/05/10)
64bit版ではいきなりエラーになりますね、こりゃ。
64bit対応はもう少しお待ちください。。
* R1.1.1をリリースしました。今後はそちらへどうぞ