“「匿名の掲示板で好きなことを書くだけが日本のネット文化ではないことを見せたい」”
“2chはどちらかというと、ネガティブ情報の方が多い。人間の負の部分のはけ口だから、ゴミ貯めとしてあっても仕方ない。オーマイニュースはゴミ貯めでは困る。”
“編集部員が一記者として意見を表明することはあるが、編集部が意見を表明したり、特定の意見を排除したりすることはない。”
“全く知らないわけではない。1999年から4年間、「ほぼ日刊イトイ新聞」で毎日記事を書き続けていた。その頃から、ある程度はインターネットに関する知識はある。ただ、最近の日本における複雑なIT事情については、詳しくないというのが正直なところ。そこは、勉強していく。”
(鳥越俊太郎編集長)
ということなのなら、オーマイニュースはmixiのコミュあたりから始めればよかったのではないか。
何と言ってもタダで使えるし周りは実名(多分)だらけだし。右から左からのマイミク(記者)も一杯来るだろうに。
唯一、編集部という便利な隠れ家だけは無さそうだけど・・。
「時事ネタ」カテゴリーアーカイブ
2006-08
26
01:32:00
MX TVが選んだ道
TOKYO MXが番組Blog TVをYouTubeで無料配信するというニュースが流れていました。
国内では初なんでしょうが、海外では番組どころか現在放送中の内容をストリームで全てだらだら流していることもある(CMもそのまま流れてたり)ので、実はそれほどびっくりすることでもないです。
ニュース自体ではこうした初の試みの部分とかクリエイティブ・コモンズとして配信されることに注目されていましたが、僕が面白いと思ったのは、YouTubeに対してあくまで一ユーザーとして投稿するに過ぎない、という点です。
TOKYO MXが自社番組をYouTubeで配信,1ユーザーとして投稿
つまり別にYouTubeに対して提携の申し入れをしたわけでもなく、「勝手に」使っているだけなんですね。
これはある意味重大な発想の転換といえるかも知れません。
例えばYouTube似のサービスを狙ったフジテレビは自前で「ワッチミー!TV」というサイトを開設しました。つまり自前でインフラからサービスから用意することを選択したわけですが、MXは既にあるインフラを生かしてただ利用することを選択したのです。
つまり、どちらも志向としては流行のCGMだとか動画サービスでありつつも、いわゆるSaas(Software As A Service)的なアプローチと従来的なソフト提供の発想に分かれた、とも言えるでしょう。
もちろん両社の狙いは全く別物なので方法論も当然にして分かれたと言えるとも思いますが、一方でこれからのネットサービスの抜本的で極端な二つの方向性を示したとも言えるんじゃないでしょうか。
ネットサービスを提供する、ということを考えた場合に、自前で設備投資を行いデータやストレージを管理するような従来型の方向と共に、そうした既存のWEBサービスを如何に流用して新たな付加価値を付けていくかを想定する側です。
この両者は「持てるもの」と「持てない(持たない)もの」とも言えるし、「パーツを提供するもの」と「パーツを組み上げて完成品を提供するもの」であるかも知れない。または「サービサー」と「サービスそのもの」かも知れません。
どちらが主導権を握るかではなくて、例えば必ずしもデータを持つものが強いとも限らないでしょう。
WEBサービスが今後より多様化と詳細化していけば、より複雑なマッシュアップから、それこそ元のサービスからも想像もされなかったサービスが生み出される可能性があります。
認証、決済、ストレージ、デスクトップ、ワークフロー、IMなどなど。既に生まれてきているこれらのサービスはまだ全てがWEBサービス化されているとは思わないし、こなれているとも言えないでしょう。しかし近い将来より洗練化された後には、現在ネットサービスとひとくくりにされている業界もより細分化と分業化、そして垂直化されていくように思います。
Saasの行く末は、実は「持つことを捨てた」先にあるかも知れません。
2006-06
13
23:21:00
RSSアイコンは誰のものだったか
Opera Watchで知ったんですが、My RSS 管理人ブログさんでも話題になっていました。
最近かなりよく見るようになったRSS Feedアイコンですが、実はMozillaの登録商標で、Operaは以前採用を考えたものの契約締結を求められてこれに難色を示し、最新版からは採用を見送ったようです。
Microsoftが次期IE7で採用するとのニュースもありましたが、確かにそういえば契約を締結した、というような文言があったような。
たかがアイコン一つというなかれ。
アイコンだからこそこうした標準的な利用はエンドユーザーにも非常に便利なはず。
Opera社の真意もMozilla側もよく分からないものの、ちょっと釈然としないニュースです。
Operaに限らず色んなソフトで飾られているのですが、それらが契約を結んでいた・・ということはないんでしょうね。
登録商標にするのは理不尽気ままな利用を抑えるためには必要でしょうが、翻って同時にクリエイティブ・コモンズ的な利用を促せないものかどうか。
まだまだRSSなんてこれからの技術ですから、考える余地はありそうなものです。
一方でMozillaに関しては、オープンソースの旗手のようなイメージがありますが、最近ではMozilla Corporationという会社組織を発足させて収益活動を始めたり、また全体としての売り上げも7200万ドルに上る観測があるなど、単なるボランティア組織とは言い切れなくなってきています。
そんな事情も絡んでいるのかも知れません。
2006-05
22
01:25:00
Docomo、2年以内に全機種をGSM対応に
何と。そうきたか。
ドコモ通話、2年以内に130か国で使用可能に
これよく考えたら凄いです。
FOMAというばりばりの3Gを2GであるGSMとのデュアル対応にわざわざこれからするというんですから。
既にvodafoneなんかは端末の国際調達の一環でW-CDMA+GSMな端末(3G機の場合)なので元々対応している訳ですが、これからわざわざ対応する、というのはこの辺の弱みが無視できないと理解したからでしょうか。
若しくは国際調達へ移り変わる、ということなのかも。
もっともSIMロックは有効でしょうから、端末は使えてもバカ高いローミング料金はそのままっぽいですが。
安い海外SIMを利用するためのSIMロック解除が今後はDocomoでも流行ることになるか・・?
# Docomoにはその前に国内の基地局の国際標準化の方を先に進めて欲しいものだとも思うけど(ここが出来ないと国際調達だったとしてもあまり意味無いのでは?)、これはこれでvodafone以外の選択肢が広がって喜ばしくはありますけどね。
2006-05
13
01:55:00
ネットは大海であるということの意味
gooリサーチが行った調査によると、ソーシャル・ブックマークを使っている人は何と3.74%、聞いたこともない人が72.40%なのだそうだ。
ソーシャルブックマークサービス、認知度は1割強
全体300人に、「ソーシャルブックマークサービス」を知っているか尋ねたところ、「利用している(利用したことがある)」と回答した人は3.74%(40人)、「知っているが利用していない」は9.82%(105人)、「聞いたことはある」は14.03%(150人)。利用経験者の割合や認知度はわずかに上昇したものの、まだまだコアユーザー向けのサービスということだろうか。「聞いたことがない」は72.40%(774人)だった。
Web2.0なんて言葉が流行りだしたのは昨年のことで、今や既に蔑視感さえあるけれど、その中でSMBはその特徴的なサービスとも言えるだろう。
しかしその盟主とてわずか3-4%の利用率に過ぎない、これが現実なのだ。
ということは、実ははてブなりを使っているというだけで既にアーリーアダプター層まではすっぽり入ってしまっていることになる。
その一方でこの世の中的にはアーリーアダプターな層がはてブなどではイノベーターからフォロワーズまで更に分化しているのだから、面白い。メタメタですね。