Opera Watchによると、Opera社のTetzchner CEOが「せっかくOperaのエンジニアがiPhone版Opera miniを開発したのに、Appleが拒否した。Safari以外のブラウザを使わせないのだ」と非難したそうです。
これが本当だとしても、昨今のApp Storeでの状況を見るとさもありなん。
App Storeは完全に公平なルール無視のAppleのためだけの場ですからね。
それにしても残念。Opera miniは使い勝手を考えてもモバイル環境では最高のブラウザーだと思います。iPhoneでも使えるものなら使いたいです。
Appleからすれば「Appleの美学」の範疇の問題なんでしょうけど、ブラウザのような重要なピースにこそ公平な競争原理が欲しいものです。
オープンな話し合いとかできないものかな。
「エンジニア」タグアーカイブ
2008-10
09
04:24:00
メインフレームエンジニアはパラダイスに向かうか
ITPro メインフレーム技術者が足りない から。
徐々にではあるけれど、メインフレーム界隈が騒がしくなっていくかも知れない。
記事では2007年問題の結果としているが、
「メインフレームを扱う現場に配属された若手の技術者はすぐやめてしまう」。大手ベンダーの幹部はこぼす。別のベンダーの人事部長も「メインフレ ームのように革新の少ない技術を若手に学ばせるのはかわいそうだ」と打ち明ける。
とあるように昨今のWebやオープン技術ブームの徒花とも言えるだろう。
メインフレームが日本で未だになんだかんだ主流なのは、本来システム投資を見直すべき時に長い不況のためなどの理由で問題を見送りしてきたつけでもある。
そもそもシステム投資とは世界的な技術浸透やトレンドも含めて想定されるものだが、SIerに丸投げしてきた日本の企業ではそうした流れは起こせなかったと言うことだろう。
また一部ではオープン技術を同時に導入してきた企業でもメインフレームとついつい比較してしまい、リスクを避けて本格導入を躊躇してきたきらいもあると思う。
確かにメインフレームの安定性はオープンシステムとは比較にならないが、そもそものアーキテクチャや発想が異なるシステムである以上、比較するのもおかしな話なのだが。
個人的には、こうした傾向は特に40歳台以上の世代ではかなり根深く残っているように思う。一種の「世代間断絶」「デジタルデバイド」とも呼べるかも知れない。
少なくともこうした世代が引退へ向かうまで、このような傾向は続くのではないか。
本来エンジニア教育と需要は連動されるべきだ。
しかし先の意見のような風潮が蔓延し、オープン技術でIT業界が完結しているようになっている昨今では、いかに需要があろうとそう簡単には改善されまい。つまり新たにエンジニアが増えることはまずない。
とすればエンジニアの取り合いが始まるのは時間の問題だし、それに伴って待遇も改善せざるを得なくなるだろう。それもかなり強引に。
今先端と言われブームに乗るようなWEBサービスやオープン技術の会社で、メインフレームの時代に出来上がってしまった悪待遇の風潮を改善し是正していこうとする動きも活発なようだ。
オフィスを改造してユニークさを競ったり、ルールを変えて働きやすさを演出するなど、これまでとは違ったことを目指そうとしているのだろう。
しかしながらそれらがコスト的にもうまくいっているのは一握りの企業のみであろうし、また金融などの他業界へ一度目をやってみれば、あまり想像を超えるというほどでもないように思う。
この流れが一気に加速すれば、本当の意味でのエンジニア・パラダイスを手にするのは意外にもメインフレーム・エンジニアかも知れない。
希少性と重要性こそがマーケットでは価値と見なされるのだから。
オープン技術は元々メインフレームに対するアンチテーゼとして広まったものだが、結局その風潮がメインフレーマーのこの世の春を再び生み出すのだとしたら、何とも皮肉な話になるかも知れない。
2008-08
05
01:32:00
じつはマカーになりました
少し前にMacBook Pro 買ってしまいました。Pro 15インチモデル、いわゆる梅です。
ちょっとした気の迷いでしたが、まだまだ使い方がよく分からない。。だって今までMac OSなんて全人生合わせて5分ぐらいしか使ったことなかったよ!
でもなんか初体験のことだらけで楽しく使ってます。こういう訳分からない世界がまだまだ幾らでも残っているという経験はいいなぁ。
例によってMac BookとAirとも悩んだんですが、大は小を兼ねるということで。
主には出張とか外で使うことになると思うんだけど、2.5Kgは重いなぁ・・、やっぱり。
だったらAirがいいんでしょうが、レビューとか読むと性能が物足りなそうだったし、Macとしては1stマシンなので、「大」でいいのかな。
しかし最近US本社の人間とかが軒並みマカーなんですよね。メールはExchangeでWEB/DBはIISとSQL Serverな会社なのに。
何とはなしにやっぱりMacにはエンジニアを引きつける何かがあるのかな??
2005-09
24
04:38:00
「mixiの秘密」勉強会?
mixiの技術者の方がmixiのシステム構成やアーキテクトについてはてなの勉強会で語られています。
面白い!パブリックなWebシステムを構築しているエンジニアは必見(必聴?)です。
2005年9月21日 はてな、イー・マーキュリー共同勉強会
当然はてなのシステムもプレゼンテーション資料とかが公開されているんですが、そっちはまだ聴いていないので・・(^^;
オープンソース系でどれだけ大規模システムを作れるか、スケールアウトに持ち込めるかが焦点になっていて、たとえ使っているソフトが異なっていたとしても経験者ならどれもうんうんと頷かされる内容でしょう。
決してスマートではないけれどWebシステムはどこも泥臭く苦労して作ったり動かしてるんだなぁというのが具体的なポイントで実感できます。
最後の質問でどのように個々のエンジニアのコーディングの癖や作り方を共通化しているか(=フレームワークの導入をどうするか)とか、百数十台のホスト名の命名方法なんかが出てきて、苦労のポイントはどこも同じなんだなーと思ったり。
なかなか他社システムの構成を聞ける機会は少ないので貴重なサンプルじゃないでしょうか。
こういう機会が世の中的に一杯あると、同じ苦労を色んなところで色々しなくてもよくなるのかも知れませんが、難しいんだろうなぁ(うちの会社も)。
2005-01
15
17:12:00
SoftwareDesign 05/01月号 「Atom基礎講座」の感想などを
遅まきながら会社からパクってきて(本当にパクった訳ではないですけど)、ウィザシステムさんのBlogWrite担当氏が執筆された「Atom基礎講座」をようやく読み終えたので、偉そうに感想なんかを。
一言で言えばAtom規格(Feed, PP含めて)全般を知るFirst Experienceとしては非常に良かったと思います。
個人的には特にFeed規格はあまりよく知らなかったので、RDF/RSSとの比較などは非常に発展性を予見させる内容かつ冷静な視点の記事で読みやすかったです。
同様にAtomPP(Atom API)編も大変まとまりよく、(現時点でのという制限付きではあるでしょうが)資料的価値も付加されバランスも良く、明瞭です。こまめに迷わない程度の最小限度のTipsや注意が入っているところも、さすが開発者ならではというところでしょうか。
AtomPPはそもそもBlogにでも関わっていない限り通常のエンジニアも聞いたことさえ無かろうと思うので、例えばWebDAVとの比較のように特徴やポジションをイメージさせるというか、導入部分での啓蒙はとても大事ですね。
唯一、第4章の実践編はもう少し詳しくて欲しかったなぁという気はします。但し、これは完全に枚数が尽きていたのだと思いますが。
またライブラリの関係上コードサンプルがPerlなのは仕方ないとは思うものの、
Javaなど多言語での利用についての言及がWSDLベースで少しだけだったのが残念。
とは言え、現時点では、日本語では最もまとまったAtom解説であることは間違いないでしょう。
エンジニアの皆さん、とりあえずは少しAtomに注目してみてはどうでしょうか。