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2010-11
23
00:55:15
ガラケー機能は須くクラウドを目指せ


IS01がAndroid1.6からバージョンアップされないことになってちょっとしたお祭りになった。
そもそも0円端末/8円運用が注目されていた矢先の発表で余計に注目を集めることになったことだろう。
しかし0円で買った人はともかく、発売直後にそれなりの価格で買った人も大勢いたはずで、2.1への移行に期待していたとしたらそちらの方がよほどショックなことだっただろう。

OSバージョンアップが出来ない、という残念な決定は別に国内メーカーに限らず、HTCでもMotorolaでも実は海外勢でもあることだ。ソニエリのXperiaが1.6から2.1へのアップグレードに半年ほどかかりユーザーをヤキモキさせたのも記憶に新しいところだろう。

こうした理由は単純に新しい今後のOSの求める性能や機能などが原因でそのハードウェアでは対応できないという理由が大半だとは思うが、一方で日本メーカーには今後更なる足枷となる原因が潜んでいるとも思う。それが「ガラケー機能」の搭載だ。
一般にこれまでキャリア各社は「始めにハードありき」のサービス展開を目指してきたと言える。着うたもそうだし、また「ガラケースマートフォン」の標準機能となりつつある、おサイフケータイ・ワンセグ・赤外線通信も当然そうだ。
しかしその前提はスマートフォンの登場と浸透で徐々に崩れ去ろうとしている。
OSと開発環境はGoogleが準備し、Android端末における基本的なハードウェアスペックの範疇のようなものも国際的に熟成されつつありこれを外れる調達と製造のコストは馬鹿にならなくなるだろう。
その上上記のような「最新OSへの対応速度」というものが端末やメーカー/キャリアの魅力に付加されるようにもなってきた。
当然特殊なハードウェアを国内機に限って使い続ける限り国際調達力はつかないし、ハードウェアと最新OSに合わせたドライバー・アプリ開発は製品開発サイクルの冗長化つまり競争力の阻害を招くだろう。

ルールは変わった。ならば対応もそれに応じて変わらなければならない。
そこで僕の考えはこうだ。ガラケー機能は今後如何にハードウェアから脱却できるかが今後も生き残れるかどうかの鍵となる。

おサイフケータイ・ワンセグ・赤外線機能をクラウドに

例えばおサイフケータイ。既報の通り、海外勢では同等の機能を目指してNFCにより近接無線通信を行うことになるだろう。またハードウェア的にも日本のように端末内部にFeliCaのようなハードを仕込むのではなく、SIMカードに内蔵させる方向であるらしい。Androidではすでに次期バーションでの採用が決定しており、またiPhoneでも同様の対応がされると聞く。
おサイフケータイの機種変更時の煩わしさは誰もが経験して評判も悪いところだが、それは端末本体に機密情報を格納するという方法を取っているからだ。これがSIMカードに変われば理論上は単にSIMを入れ替えるだけでおサイフケータイ機能も含めた機種変更が行える。よくよく考えるまでもなくこちらの方がメーカーにとってもユーザーにとっても合理的だし日本では何故その方法が取られなかったのか非常に不思議だ(というか、恐らく単純にFeliCaを売りたかった都合なのだろう)。
この場合端末にとってはSIMカードとのインターフェースさえ定義されていればいい。そしてそれは恐らくOSが吸収することになるだろう。機種ごとのドライバーなどは必要なく、あとはおサイフケータイを利用するアプリのみが開発され続ければよい。
もちろんNFCをベースとしたビジネスモデルがどうなるのか、どのような普及をするのかはこれからの課題だ。
しかし例えば一例を挙げれば、海外ではすでにこのようなサービスも登場しつつある。

Squareはおサイフケータイと闘うことになるのだろうか

簡単に言えばこれはおサイフ機能をローカルからアプリそしてネット側へ移行しようという発想だ。そしてこれらのビジネスモデルが世界を席巻し始めた時、iDやEdy、Suicaなどが如何に日本で普及していようと果たしてそれに抗い続けることは可能だろうか。
日本のおサイフケータイはほとんどがローカル機器での通信にて取引を完結させる発想を持っている。もちろんよい面もある(プライバシー保護など)が逆に言えばそれをすべてクラウドで完結させるサービスが登場すればそれほどの競争力を保ち得ないのではないかと思う。
オフィス製品や大規模なERP製品が今まさに徐々にクラウドサービスに吸収されつつあるように同じことが起こりえるのではないか。
その足かせとなるのがやはりハードウェア依存ということだ。ここから如何に脱却しネットワークへ主軸を移し端末依存を止めキャリアやメーカーの壁を脱却しない限り、そもそもおサイフケータイの各サービスは生き残れるかどうかの瀬戸際に立たされることだろう。

ワンセグについて、実は理論的には最も対応は簡単だ。ワンセグ放送のIP再送信を認めればよいだけだ。そしてそれを再生できるアプリを搭載する(マーケットから自由にダウンロードできる)だけだ。
そもそもワンセグ放送は携帯キャリアというよりは総務省と放送業界の強力な後押しで始まったに過ぎない。そしてデジタル放送始めIP再送信を阻んでいるのは通信と放送の分離政策および著作権行政だ。(放送法上一部の免許では特定地域にしか放送できない、などの制約がありボーダーレスなIP通信と馴染んでいない)
この問題はいつも多数の受益権者が絡みなかなか進展しないが、例えば既に海外のテレビ局が次々と行っているようにオン・デマンド放送を、しかも海外拠点から日本向けに行う企業が出てきたら果たしてどうなるだろう。インターネットには国境は無くまた日本の電波法・放送法を盾に海外の企業へ影響力を及ぼすのは国際司法上かなり無理があるだろう。
とは言え必ずしも悲観すべき状態ではなく各種実証実験なども細々とではあるが行われているようだが、大きな判断を速く下さなくてはこの分野さえ海外勢との競争に苦しむ事態に陥ることだろう。

赤外線機能に関して、逆説的だが果たして「赤外線機能が欲しい」と考えるユーザーは果たしてどれだけいるのだろうか。そう、ポイントはそこではない。ユーザーは赤外線機能ではなく、「アドレスの交換機能」が欲しいだけだ。
特別なハードウェアからの脱却という意味では、赤外線センサーを使用する必要性は全くない。例えばBluetoothなどを用いてアドレス交換を行うアプリも広く知られており、QRコード読み取りというのも一つの方法だろう。
従来のガラケーとの互換性という意味では最近のガラケーでもBluetoothは一般化しつつあり、逆にガラケーにそうしたアプリを搭載するのも一つだろう。
そしてまたAndroidやiPhoneもそうであるようにそもそものアドレス帳機能はローカルに隔離されているよりもクラウドで管理され複数の機器で共用できる方がよっぽど便利だ。この分野も単に赤外線機能などに止まらず、いかにクラウド対応を推し進められるかがポイントとなっていくだろう。そしてやはりまたそれはガラケー自身においても同様である。

キャリア依存からクラウド依存へ

何故このような極端に見える(かも知れない)サービスの再編が必要なのか。ハードウェア依存が「悪」なのか。それはスマートフォン、そもそもモバイル機器が宿命づけられている「ネットワーク親和性」故だ。
これまでキャリアがすべてのサービスを決める「牧歌的な」時代であればサービスがハードに依存していようとアプリだろうとクラウドだろうと関係なかった。しかしそうしたコントロールが行えなくなることは端末一体の訴求力をサービスやクラウド連携と言ったネットワーク指向性の高いサービスへ移行せざるを得ないことになる。でなければ既に述べたようにハードが足枷になり競争力の低下とサービス品質の低下を招くだけだ。
「日本発」のこれら「特異な」サービスは遠からず市場からの撤退を迫られることだろう。実際、例えば着うた/着うたフルはスマートフォンの浸透に伴い徐々にそのプレゼンスを無くしていくことだろう。それを見越してかLISMOなどのサービスはアプリとして再編されだしているように思うが、それがAndroidマーケットでの楽曲販売やAmazonのDRMフリーサービスあるいはiTunesStoreなどとどこまで同じ土俵で戦えるかはまだ未知数だ。何しろLISMOなどはそのキャリアでしか使えないのだから。

それを防ぎたいのであるなら、如何にこれまでの端末・回線・サービスの不可分一体サービスをクラウドへのみに移行していけるかにすべてはかかっているのだと思う。
だが果たしてこれまでの既得権を守りたいだけのキャリアや業界がそれを理解できるか。成功体験に浸りすぎた業界が「イノベーションのジレンマ」を自力で克服できるだろうか。
もしかするとようやく理解できた時には、既に日本としてのメリットは何もないサービスばかりが日本国内を席巻した後かも知れない。

2010-11
13
20:47:15
SH-03C/IS03/003SHのスペックと保有コストを比較してみる


各キャリアから2010-2011冬春モデルの発表が出そろって、皆さんどれを買うかわくわくされていることと思います。
僕も例外ではないんですが、一つ特筆すべきはSH-03C/IS03/003SHといった同一メーカーの兄弟機が一斉に主要キャリアから発売されるということ。もしかしたらこれって史上初めてのことではないでしょうか(少なくとも今世紀以降では。2Gの頃にはあったのかも知れません)。
そもそも各キャリアは独自のサービスとハード的にも強く結びついた端末を出してくるというのがこれまでの建前であったわけですがそれが一部とは言え崩れ去ろうとしつつあります。
これはあまり喜ばしい理由によるとは思わないのですが、つまりは「ガラケースマフォ」を日本キャリアのためにわざわざ作ってくれるメーカーが国内にほとんど無くなってしまい特定のメーカー(ここではシャープ)に集中してしまったこと、Androidベースのスマフォであるためベースが同じにならざるを得ないこと、がその理由でしょう。
もしその端末が気に入っていれば今度はどのキャリアにするかが今後は大いに悩ませることになるかも知れません。
(その点国際機と言われるXperiaやGalaxyシリーズ、Desireシリーズなどはうまくキャリアの棲み分けが出来ているようです)

これは一見するとキャリア毎の端末の差異が無くなりつつあり逆に選び方が難しくなったと思えるかも知れません。
そこでここでは発表資料を中心にスペック面と保有コスト面を中心にキャリア毎に比較をしてみたいと思います。
これはあくまで SH-03C/IS03/003SHでの比較ですが、場合によってはこうした差異の無くなりつつある状況でのキャリア毎の戦略を表している、とも言えるかも知れません。
なお内容の正確さには配慮したつもりですが、事実誤認などありましたら指摘いただければ幸いです。

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2010-11
06
21:00:24
ニコニコPodder R1.2正式版リリース記念キャンペーン – 11/8から二週間無償でフル機能を公開します


先日R1.2系列の最初の正式版となるR1.2.3をリリースしました。
これを記念して11/8(月)から二週間、R1.2.3ユーザー限定でフル機能版を全面開放します。現在フリー版のユーザーさんも自動的にこの期間中はフル機能版として利用可能です。
ぜひこの機会にR1.2.3へ移行して頂きより便利になったニコニコPodderの全機能を体験してみて下さい!

まあぶっちゃけフル機能版の宣伝である訳なんですが(笑)、でもまあせっかくですし割と最近のバージョンではフリー版の機能しか知らないユーザーさんも増えてきているようなのでこの際ご紹介してみたいと思い立ちました。
R1.1系列に比べると格段に機能豊富になったとも自負していますので、ぜひお試し頂き気に入って頂ければフル機能版を今後ご利用頂ければと思います。

キャンペーン期間: 2010年11月8日(月) AM0時 〜 2010年11月22日(月) AM0時まで
対象: R1.2.3を利用している全ユーザーさん

R1.2.3リリースに伴ってフル機能版の紹介ページも作成しました。こちらもぜひご確認下さい。
ニコニコPodder | フル機能版のご紹介

またフル機能版含めまして、機能追加のご要望やご意見、バグ報告なども歓迎しています。
R1.2.3の記事のコメント欄までお寄せ頂けると嬉しく思います。

以上お知らせでした。ぜひお楽しみ下さい。

(2010/11/22 追記)
キャンペーンは終了致しました。宜しければぜひR1.2のご利用とフル機能版へのアップグレードをお待ちしています。
今後ともよろしくお願い致します。

2010-11
03
16:38:27
ニコニコPodder R1.2.3 をリリースしました


R1.2.3をリリースしました。比較的安定してきたと判断し、R1.2.3よりR1.2系列の正式版(安定版)とします。
変更点は以下です。

■(原宿)および旧(9)に対応しました

コメント欄でお知らせ頂いていました。
旧(9)へ切り替えていた際にマイリストの取り込みエラーが発生していましたのでこれを修正しました。
なお旧(9)はnine.nicovideo.jpというドメインとなりますが個人的に将来このURLは長く使われないように思うので、URLはすべてwww.nicovideo.jpに統一されます。

■マイリスト一覧をカテゴリー別に自由に並べ替えできるようにしました

マイリスト一覧にて任意の表示順に変更できるようにしました。これまでは常にURL順となっていました。
[マイリスト/ランキング]メニュー-[表示するマイリストの編集]で表示されるダイアログにて、[リストに表示するマイリスト]内をドラッグ・アンド・ドロップで順序を変更することができます。この順序がマイリスト一覧でも反映されます。
なおフル機能版にてご利用いただけます。

■ダウンロード時エラーが認証エラーと判別される問題を修正

コメントにてご報告頂いていた問題です。
実際のダウンロード時にサーバーエラーが発生すると認証エラーと誤検知されていました。認証エラーとされるとそこで処理が止まってしまうため、ダウンロード時には一般的なサーバーエラーと判別するように修正しました。

■その他細かな修正
その他顕在化はしていなかったと思いますが潜在的に問題になり得る箇所を何カ所か修正しています。

正式版のリリースに伴い、R1.1系列(R1.1.9)の公開を終了しました。
またこれまでのR1.2.xは利用有効期限を過ぎていても利用可能としてきましたが利用終了としますのでR1.2.3への移行をお願いしたいと思います。
R1.1.x系列についても今後移行を鑑みながら近日中に利用を終了し、R1.2.3のご利用をお願いすることとなります。お早めのR1.2系列への移行をお願いします。
なおR1.2系列の開発は今後も継続される予定です。
以上どうぞご理解ください。

* 唯一R1.2から追加したヘルプがまだ全然充実していないのですが、こちらは随時更新していきたいと思いますので。どうかご了承ください。

何かありましたらコメント欄までお願いします。

R1.2系列の新機能については公式ページにて記載しておりますのでこちらもご参照ください。

2010-10
28
03:31:02
【連絡】10/29(金) 午前中にサーバーメンテナンスのためニコニコPodderがご利用頂けません


ニコニコPodderのユーザー様にメンテナンスのお知らせを致します。

日時: 2010年10月29日(金) AM6時からPM0時(昼)までの間の約2-3時間を予定

急で申し訳ありませんが、上記日程にて約2-3時間ほど、ニコニコPodderで使用しているサーバーの移設とデータメンテナンスを行いますため、この間ニコニコPodderでエラーが出て使用できない可能性があります。
具体的には、特に購読ユーザー様の場合「購読が確認できない」などのメッセージによりフリー版機能に制限される可能性があります。またフリー版のユーザー様でもネットワークエラーが表示される場合があります。
大変ご迷惑をおかけしますが今後の拡張と信頼性向上のために必要なメンテナンスとなりますので、どうぞご理解とご協力の程お願い致します。
何かございましたらコメントかメールにてお知らせ下さい。
どうぞ宜しくお願い致します。

【2010/10/29 06:45】
偶然なんですがニコニコ動画側もメンテナンス中で利用できないようです。これ幸いで作業進めます。。

【2010/10/29 09:15】
大変お待たせしました。メンテナンスを無事終了しました。先ほどライブ状態へ戻しました。
一通り動作を確認しておりますが何かございましたらコメント欄またはメールにてお知らせ下さい。
サーバー移設に伴いIPアドレスが変更されています。そのためDNS反映に時間がかかるユーザーさんもいらっしゃるかも知れません。私の環境では反映済みですが、もし「ホストが見つからない」などのネットワークエラーが長く続くようでしたらご連絡下さい。
またニコニコPodderを起動しっぱなしであった場合にはエラーとなって止まっているかも知れません。その場合は再起動を行って下さい。
この度はご協力誠にありがとうございました。