「問題」タグアーカイブ

2008-10
09
04:24:00
メインフレームエンジニアはパラダイスに向かうか


ITPro メインフレーム技術者が足りない から。
徐々にではあるけれど、メインフレーム界隈が騒がしくなっていくかも知れない。
記事では2007年問題の結果としているが、

「メインフレームを扱う現場に配属された若手の技術者はすぐやめてしまう」。大手ベンダーの幹部はこぼす。別のベンダーの人事部長も「メインフレ ームのように革新の少ない技術を若手に学ばせるのはかわいそうだ」と打ち明ける。

とあるように昨今のWebやオープン技術ブームの徒花とも言えるだろう。
メインフレームが日本で未だになんだかんだ主流なのは、本来システム投資を見直すべき時に長い不況のためなどの理由で問題を見送りしてきたつけでもある。
そもそもシステム投資とは世界的な技術浸透やトレンドも含めて想定されるものだが、SIerに丸投げしてきた日本の企業ではそうした流れは起こせなかったと言うことだろう。
また一部ではオープン技術を同時に導入してきた企業でもメインフレームとついつい比較してしまい、リスクを避けて本格導入を躊躇してきたきらいもあると思う。
確かにメインフレームの安定性はオープンシステムとは比較にならないが、そもそものアーキテクチャや発想が異なるシステムである以上、比較するのもおかしな話なのだが。
個人的には、こうした傾向は特に40歳台以上の世代ではかなり根深く残っているように思う。一種の「世代間断絶」「デジタルデバイド」とも呼べるかも知れない。
少なくともこうした世代が引退へ向かうまで、このような傾向は続くのではないか。
本来エンジニア教育と需要は連動されるべきだ。
しかし先の意見のような風潮が蔓延し、オープン技術でIT業界が完結しているようになっている昨今では、いかに需要があろうとそう簡単には改善されまい。つまり新たにエンジニアが増えることはまずない。
とすればエンジニアの取り合いが始まるのは時間の問題だし、それに伴って待遇も改善せざるを得なくなるだろう。それもかなり強引に。
今先端と言われブームに乗るようなWEBサービスやオープン技術の会社で、メインフレームの時代に出来上がってしまった悪待遇の風潮を改善し是正していこうとする動きも活発なようだ。
オフィスを改造してユニークさを競ったり、ルールを変えて働きやすさを演出するなど、これまでとは違ったことを目指そうとしているのだろう。
しかしながらそれらがコスト的にもうまくいっているのは一握りの企業のみであろうし、また金融などの他業界へ一度目をやってみれば、あまり想像を超えるというほどでもないように思う。
この流れが一気に加速すれば、本当の意味でのエンジニア・パラダイスを手にするのは意外にもメインフレーム・エンジニアかも知れない。
希少性と重要性こそがマーケットでは価値と見なされるのだから。
オープン技術は元々メインフレームに対するアンチテーゼとして広まったものだが、結局その風潮がメインフレーマーのこの世の春を再び生み出すのだとしたら、何とも皮肉な話になるかも知れない。

2008-05
23
00:24:00
RSS広告でまたSeesaaが嫌われ者になってる件


SeesaaブログもRSSに広告を入れ始めた件 – 帰納法障碍
とか見たので一応書いておこう。
今回のは以下のメンテナンスが発端ですね。
Seesaaからのお知らせ: Seesaaブログ、機能強化と新機能追加のお知らせ
で問題はRSS広告の設定がデフォルトでONになってるのが問題です。
このように設定自体は変更できるんですが、今回のメンテで新たに追加されたRSS広告数の設定が、デフォルトでは2件になってしまってました。
20080523001553.jpg
多分ブログ主の多くがまだ気付いていなかったり、または設定の変更方法がよくわからない人たちも多いみたい。
設定できるといっても、デフォでONにされていて、かつRSSなんて自分で自分のRSSはあまり購読しないからすぐには気付かないよねぇ。恐らく今日時点では「選択できてない」人も多いと思うよ。
念のため設定変更は、[設定]-[広告設定]で上記のところを表示しないにしないといけません。
# て、こんなのわかんねーよっっ。ユーザーに広告配信してるって教えてやれよ
ということで今回のはブログ主は悪くないよ、Seesaaのデフォルト値が悪いんだよっということで。
追記
とは言え、デザイン変更時の再構築廃止とかはいい機能追加なんだけどなぁ。やっぱ静的生成なんてシステムの都合でしかないしね。

2008-03
06
07:35:00
SP1のH.264にまだ対応できてません(´Д`) 【訂正】何とか使えるみたい


【21:37 訂正】
家に帰ってきて落ち着いて確認すると、とりあえずはH.264でもダウンロードして変換、iTunes登録まで行えるようです。よかったよかった。
お騒がせしました。
但し、mp4なのにダウンロードファイルの拡張子が.flvになってしまったり、変換すると、せっかくのH.264なのに随分粗さが目立ったり。
何点か直さないといけませんね。
本当は次を安定版にしたかったんだけど、もうしばらく延期ですかね。。
まだ問題もあると思いますが、細々と直しますので、気長にお待ちくださいませ。


既にH.264職人さんがいっぱい上げているので確認したところ、「ダウンロード」しようとすると「403 Forbidden」エラーになってしまいます。すまん。。
そのうち対応したいと思いますが、キャッシュから取得できればほぼ問題なく変換してiTunes登録まではできるようなので、面倒ですが最初にIEかFirifoxで一度再生して(全部読み込むまででもOK)キャッシュにのせてから、ニコニコPodderを実行してください。
ご迷惑をおかけします。
# でもローカルファイルの拡張子が.flvになるので変えないととか、さすがにこの画質を変換すると汚くなるなぁ、とかの問題もありますね。どうしようかなー

2007-08
21
05:14:00
公開ソフトのVista・IE7対応状況について


コメントなどでもお問い合わせ頂いていましたが、まだVistaが手元に無かったりしたため、確認できていませんでした。
少し触れる環境がありましたので、IE7含め他の最新環境も含めて主なソフトでの状況を確認してみました。
UACなどが有効なデフォルト(と思われる)状態での確認です。
旅行びと日記 R1.14
インストーラがVistaに対応していません。「~は現在稼動中のOSをサポートしていません」とのメッセージが出て一度終了します。
その後「プログラム互換性アシスタント」が起動されます(設定などにもよるかも知れません)ので、「推奨の設定を使用して再インストールする」を選ぶとインストールが始まります。
また必ず管理者ユーザにてインストールして下さい。一般ユーザやパワーユーザでは、一旦管理者ユーザのパスワードを聞かれるものの、インストールには失敗してしまいます。
インストールが終了すれば、その他の機能は問題無く使用できるようです。
# コメントでインストール後アイコンが欠けるなどの不具合も頂きましたが、こちらの環境では確認できませんでした。
少し設定などが異なっている可能性もあります。
blogeet R0.100
インストールは上記と同様です。
ほぼ完全に動作するように見えるものの、IE7環境ではテキストエリアへの書き戻し時にCOMエラーが発生します。これはXP環境でも同様です。
「HTMLコードを書き戻せません。元画面から移動したようです。内容は破棄されます。[ アクセスが拒否されました。 (HRESULT からの例外: 0x80070005 (E_ACCESSDENIED)) ]」といったエラーメッセージです。
詳細は不明なのですが、一般的にはセキュリティ関連のエラーで、もしIE7でIE6よりCOMアクセスのセキュリティが強化されているとすると、現状では回避が難しいものと思われます。
オプションなどの変更によっては可能かも知れませんが、現在調査中です。
gcNotifier R0.5
ZIPで配布していますので、一般ユーザであっても実行ファイルなどを保存できる権限のある場所に解凍できれば、特にインストールに問題はありませんでした。
動作にも問題は見受けられませんでした。
ol2gc R0.4
インストールはgcNotifierと同じです。
ほぼ問題なく動作していますが、Vista + Outlook2007との組み合わせでは何度かアクセスを繰り返すとエラーが発生することがありました。
これがVistaの問題かOutlook2007なのか、あるいはたまたまだったかは不明です。開発環境はOutlook2003ベースですので、ありえないではないのですが。
もし稼動情報や障害情報などありましたら、お寄せ頂ければ助かります。
ln2gc R0.4
インストールはgcNotifierと同じです。
そもそもNotes/Domino R5対応なのですが、今回初めてR7で試してみました。
残念ながらGoogle Calendarへの登録時間が数時間ずれたりしてしまいます。
さすがにもうR5でもないので、できるだけ早くR7対応としてリリースしたいと思います。
R-Click! Union R0.921
インストールがVistaに対応していないため旅行びと日記などと同様なものの、動作は全く問題ありません。これはXP環境のIE7でも同様です。
但しVistaでは初期時にはVB6ランタイムが導入されていないので、その場合にはあらかじめ導入を行っておく必要があります。ベクターなどからVIsta対応版と歌っているものをダウンロードして下さい。
# R-Click! Unionは最後にUpdateしてからもう3年以上(実質6年)経つのですが、ほぼ問題ないように見えるので逆に驚いています。
さすがVBランタイム、舐めてはいけない・・。
以上ですが、もしかすると認識違いや見逃している点があるかも知れません。
ご指摘頂ければ幸いです。
数があるので結構大変なんですが(^^;)、徐々にでも直せるところは直せればと思いますので、今後とも宜しくお願いします。

2007-01
26
16:48:00
Sage++(Higmmer’s Edition)の脆弱性問題に思うこと


Sage++の脆弱性問題というのが出てきていて、特にSage++は使ったことがないのでそこにはそれほど述べることもないのですが、ちょっと気になったのはJPCERT/CCからの脆弱性情報を作者として受け取るのに「個人情報を公開する必要があって躊躇ってしまった」という件。
[重要] Sage++ (Higmmer’s Edition)の脆弱性情報に関して、お詫びと釈明
かくいう僕も似たような経験があります。
但しこの時は脆弱性の通報者側でした。
参考: Movable Type 3.151以前のセッションハイジャック脆弱性問題
通報者であっても実名による通知など個人情報を知らせる必要があって要求されたんですね。
で、まったくひぐま氏を同じことを思い「個人情報は教えたくない」と押し通したら後日「届出を受理します」との連絡がありそのまた後日公開となりました。
但し公開された脆弱性情報には私のハンドルネームひとつありませんでしたが。
この問題、ひょっとすると最近巷を騒がす匿名実名問題にも行き着くかもしれませんが、一方で「果たしてこうした有益な活動に個々人で受け取り方の異なる微妙な問題を紛れ込ましてややこしくしてどうするのか」とも思います。
そもそも脆弱性情報の届けなら事実が述べられていればよいだけで、商売上脆弱性情報に名前がのると嬉しい人が勝手に届けに付加しておけば宜しい。
作者への通知においても、作者が公開しているメールアドレスで連絡できるのならば問題も感じられません。
なにより、そうした仕組みで成り立つとすくなくとも見なされ運用されているのが今のインターネットの世界なのですから。
単純に考えれば、JPCERT/CCまたはIPAはお役所でしかないということなのでしょう。
考えてみれば、住民票を取ったり結婚時の立会人がハンドルネームというのもしっくりきません。
ただただ普段の役所仕事を持ち込んでたらこうなった、というところか。
すでにリアルだけで世の中が成り立っているわけでもありませんし、もちろんバーチャルだけでもありませんが、そこで必要とされるルールを飲み込んで従うところから始めてみるのもいいのではないのかな。そういう発想や覚悟があるのかどうかは知りませんが。
そんなあれこれ考えるとこれからは世代やリアル/バーチャル、職種など様々な関係での「デバイド」が顕在化するように思われ、またはすでに噴出している時代かも知れませんね。しかも他方から他方を見ると相手の発想が何一つ理解できないぐらいの。
#とりあえず世の役所や関係機関にはSecondLifeに支店を出すところから勧めてみたいと思います。:)