iPod touch/iPhoneの産経新聞アプリは僕も便利には使ってますが、世界にはまだ上がいます。
澳門(マカオ)の代表紙である澳門日報のWEBサイトでは、何と過去記事も含めて全記事が無料で完璧に読めてしまいます。
iPod touch/iPhoneではないとは言え、見ての通り、左サイドに紙面のレイアウトが表示され、そのレイアウトには記事毎にリンクが付いている(!!)のでこれをクリックすると右サイドにその記事の「全文」が「テキスト」で表示される仕組みです。
正直サイトのデザインはとても商業サイトとは思えない稚拙なものですが、機能的には完成されています。
実は海外紙ではこういう新聞も時折あるみたいですね。
最近の米国の新聞社サイトはあまり見ていませんが、不況で客離れの激しい昨今、記事をオープンに公開する動きも増えてるのかな?
一体どうやって利益を確保しようとしているのか分かりませんが、もし売り上げ減少などの要因が無く収益も安定しているのなら、非購買層への宣伝の意味も含めてこういう戦略はありですよね。
日本国内しか見ていないとこうした事例の方を異端と感じ産経新聞GJ!とか思いがちですが、実際は放送をリアルタイムで無料ストリーミングしているTV放送局も世界には数多くあったりしていて、実は日本のマスコミの情報の出したがらなさこそが異端とも感じます。
井の中の蛙では全く気付きませんが、こうした点では日本はかなり遅れているのではないかな。
海外の新聞やTVによるインターネット活用について、まとめとかあるといいと思うんだけど、どこかのサイトにありませんかね?
「記事」タグアーカイブ
2006-11
07
23:27:00
ナレッジパークの炎上騒ぎはちょっと可哀想すぎ
NHKに取り上げられた 女子大生のブログ炎上
ナレッジパークの仕掛けている「口コミマーケティング」がNHKで取り上げられてヤラセ記事だと炎上したという話。
僕はこの放送を見ていないのだけど、金品と引き換えに宣伝とは見せない「偽口コミ」記事の件で、以前ナレッジパークについてはこんな風に書いた。
CampusPark(ナレッジパーク)のポリシーはブロゴスフィアの特質を確実に見切れていると思います。
女子大生セグメントではステルスマーケは無意味
① 商品提供を受けているということをきちんとユーザーに伝えます。 ② その上で使用していること、使用感などをユーザーに正確に報告していきます。 ③ 無理に褒めたりすることなく、モニター日誌的な内容にします。 控えめな内容でもウソがないのは重要です。またモデルたちが不満なく使い続けてくれているということで安心感と信頼感を与えることができます。④ 逆にモデルが気に入らなかった際にはすぐに使用を打ち切る。実はこの④がとても重要で、これを徹底するかどうかで評判が大きく変わってきます。当社でもクライアント社の商品をお預かりして、ブログに掲載する際、この4点をご協力いただくようお伝えしております
素晴らしい!
このような原則は女子大生セグメントに限らない話なわけで、現在においても将来においても「(潜在)顧客に嘘をつかない」などというのは、企業論理としては然るべき選択でしょう。
このイメージはまだ変わっていなくて、所謂「偽口コミ」とは一線を画していると思っていただけに炎上騒ぎには因果なものを感じる。
だってナレッジパークのように自社で自制ルールを作っている企業は少なくて、ステルス・マーケティングを生業にしている会社のほとんどは宣伝とは記事にかかせないようなところばかりですからね。
しかもそんなまさしくヤラセとしか言い用の無い記事はますます増加中。どうなっちゃうんでしょうね。
炎上させた人たちは、そっちの存在には気付いていないんだろうな・・。
NHKもpress@blogやブログルポを取り上げたらいいのに、と思ったけどこういう会社は多分自分たちのしていることをわかっているから取材をさせなかったんでしょう。
正直者が馬鹿を見る、って感じか。やるせない気がします。
参考:
「スポンサー付きブログは何が問題なのか?」の記事を読んで
換金可能な口コミとは?
はてなとGREEが「口コミ広告」だって
SixApartまでもが魔の手に落ちた
2006-08
24
22:50:00
「スポンサー付きブログは何が問題なのか?」の記事を読んで
FPNに先日上げられた表題記事。
僕の言葉だと「偽口コミ記事」なんですが、このような大手サイトでこの問題が取り上げられたのは初めてじゃないかな。
スポンサー付きブログは何が問題なのか?
なるほど。金銭だけでなく、物品を提供してもらうモニター・ブログなるものもあるんですね。また広告であることを読者に公表しない「ステルス・マーケティング」なる言葉があり、アメリカでは既に問題化していると。
紹介されているCampusPark(ナレッジパーク)のポリシーはブロゴスフィアの特質を確実に見切れていると思います。
女子大生セグメントではステルスマーケは無意味
① 商品提供を受けているということをきちんとユーザーに伝えます。 ② その上で使用していること、使用感などをユーザーに正確に報告していきます。 ③ 無理に褒めたりすることなく、モニター日誌的な内容にします。 控えめな内容でもウソがないのは重要です。またモデルたちが不満なく使い続けてくれているということで安心感と信頼感を与えることができます。④ 逆にモデルが気に入らなかった際にはすぐに使用を打ち切る。実はこの④がとても重要で、これを徹底するかどうかで評判が大きく変わってきます。当社でもクライアント社の商品をお預かりして、ブログに掲載する際、この4点をご協力いただくようお伝えしております
素晴らしい!
このような原則は女子大生セグメントに限らない話なわけで、現在においても将来においても「(潜在)顧客に嘘をつかない」などというのは、企業論理としては然るべき選択でしょう。
press@blogやブログルポのようなステルス・マーケティング会社が旗振り役を務めているのもどうかとも思いますが、それと同時にこのような行為に何の罪悪感も問題意識も持たない広告主も全くの同罪です。
広告主も最近ではNTTドコモ、ビクターエンタテインメントやBUFFALOなど名前も通った比較的大企業も登場するようになっています(前に記事にしたSixApartなんてのもありましたね)。
「客に嘘をついている」認識がそもそも無いのか、それともばれる訳が無いととぼけているのか。
本当のところは分かりませんが、アメリカと同じく日本でもこのような偽口コミ記事やステルス・マーケティングへの理解は徐々に浸透していくかと思います。
そうなった時に、今広告を次々打っているこれら企業はどのような衆目にさらされることになるのでしょうね。ならば、今現在どのような企業からの広告が入っているのか知っておくことは将来の企業選別のためにも重要なことかも知れません。
彼らにその自覚があるのかないのかは分かりませんが・・。
果たして潜在・顕在問わず顧客とどのような姿勢で向き合っていけるのか、その真価が今問われています。
そしてこの意識こそが現代における「マーケティング2.0」に繋がっているんじゃないかと思うのです。
参考:
換金可能な口コミとは?
はてなとGREEが「口コミ広告」だって
SixApartまでもが魔の手に落ちた
P.S.
ところで、こうした企業に騙されないために、敢えてpress@blogに登録してみるのも一つの手です。
使い捨てメールアドレスがあれば簡単に登録して、新規広告依頼を見ることができます。
どんな企業が騙し広告を打とうとしているのか、分かって面白いですよ。
P.S. その2
press@blogの最近の依頼例ですが、
【今回は新しい審査方法を導入します!】
・1,000円/1ブログ もしくは 50円/1ブログ(先着500名様+抽選500名様)
先着枠、抽選枠に関わらず魅力的な記事だと弊社が判断させて頂いた100名様には1,000円を、それ以外の900名様には50円をお支払いたします。
*大変申し訳御座いませんが現時点において、弊社が魅力的な記事と判断する判断基準は公開しておりません。
先着順とかじゃなくて、尻尾の振り方を広告主が気に入った記事にだけ支払うようにするみたいですよ。
ようやく本性が出てきたのかな?(笑)
2006-05
12
00:59:00
共感
Perl 界隈
全然読んでなかったので古い記事だけど、感じるところは全く一緒だったなぁ。
もっと言えばそれに対する空気がかなり生暖かいんじゃないかと。
この記事のはてブコメントを読んでも、何か言いたげでありながら特に突っ込むコメントも無くタグも抑え気味に感じる。
これ、言いたいことはあっても言えない環境に陥ってるんじゃないの?と感じています。
そんなに影響力あるんですかね。
まぁ、僕には遠い世界なのであまりは分かっていないのかも知れないけれど。
取り巻く環境(人間関係?)の不健全さ(に見えるの)が生暖かく感じるんだなぁ、多分。
# 幾つか記事読んでみると、livedoor が Flickr に引き続き Bloglines にインスパイアされすぎた件についてあたりも同感だなぁ。
livedoorの技術は凄いって話ばかりであまり本気で指摘されないけど。
意外に感性似てるかな。
2006-04
25
20:02:00
はてなとGREEが「口コミ広告」だって
はてなダイアリーとGREEが共同で「口コミ」プロモーションを商品化だそうで。
グリーとはてな、SNSとブログを利用したクチコミプロモーションを商品化
GREE はてな クチコミプロモーションパックは、指定されたキャンペーン素材を入稿するだけで、GREEとはてなダイアリー上で簡単にクチコミキャンペーンを開始できる口コミによるプロモーション商品だ。
・・・
キャンペーンの内容は、「□□の○○欲しい!」(□□はクライアント名、○○は商品名)とGREEの日記かはてなダイアリーに書いたユーザーに当選の権利(抽選)を与えるプレゼントキャンペーンで、GREEホームとメールおよびはてなダイアリートップとメールから特設キャンペーンページへ誘導する。
という記事を読んで、真っ先に思いついたのが、先日記事にしたpress@Blogの件。