以前からブログURLをrocaz.netドメインに統合したいと思っていたんですが、本日作業を行いまして、URLが変更されました。
また長らく「「旅行びと日記」日記」を名乗っていたのですが、開設から四年を経ていろいろ内容が変わってきたこともありましたので、同時にブログ名称も変更しました。
「[bROOM.LOG]」と名付けました。またURLはhttp://blog.rocaz.net/となりました。
bROOMというのはそもそもサイト名だったんですが、そのまま「魔法のほうき」を意図してまして、そんなツールとかサービスを提供できたらいいなぁとの意味を込めています。
そんなツールとかサービスや技術に関してのLOGをつらつらと書き連ねるぐらいに捉えて下さい。
ブログURLは変更されましたが、以前のURLも有効のままです。
RSS/フィードURLも同じく以前のものも有効なんですが、購読頂いている方は以下に変更して頂けると幸いです。
http://feedproxy.google.com/blog-rocaz-20
しばらくサイト全体も含めて調整を行う予定です。
ユーザーの皆さんにはほぼ気付かれないようなバックエンドの調整ですが、まだいろいろおかしなところが残るかも知れませんが、徐々に改修していく予定です。
四年も暮らしていたURLやブログ名だったので、突然変えると他人の家にいるような錯覚がしますね(笑
ついでにFeedやランキングツールを全て新しいURLに合わせて張り替えたんですが、今までの実績は全て無くなって、文字通り1からのスタートと言うことに。
でもこれはこれで気持ちいいですね。
今後とも変わらずどうぞ宜しくお願いします。
「ネット界隈」カテゴリーアーカイブ
2008-10
09
04:24:00
メインフレームエンジニアはパラダイスに向かうか
ITPro メインフレーム技術者が足りない から。
徐々にではあるけれど、メインフレーム界隈が騒がしくなっていくかも知れない。
記事では2007年問題の結果としているが、
「メインフレームを扱う現場に配属された若手の技術者はすぐやめてしまう」。大手ベンダーの幹部はこぼす。別のベンダーの人事部長も「メインフレ ームのように革新の少ない技術を若手に学ばせるのはかわいそうだ」と打ち明ける。
とあるように昨今のWebやオープン技術ブームの徒花とも言えるだろう。
メインフレームが日本で未だになんだかんだ主流なのは、本来システム投資を見直すべき時に長い不況のためなどの理由で問題を見送りしてきたつけでもある。
そもそもシステム投資とは世界的な技術浸透やトレンドも含めて想定されるものだが、SIerに丸投げしてきた日本の企業ではそうした流れは起こせなかったと言うことだろう。
また一部ではオープン技術を同時に導入してきた企業でもメインフレームとついつい比較してしまい、リスクを避けて本格導入を躊躇してきたきらいもあると思う。
確かにメインフレームの安定性はオープンシステムとは比較にならないが、そもそものアーキテクチャや発想が異なるシステムである以上、比較するのもおかしな話なのだが。
個人的には、こうした傾向は特に40歳台以上の世代ではかなり根深く残っているように思う。一種の「世代間断絶」「デジタルデバイド」とも呼べるかも知れない。
少なくともこうした世代が引退へ向かうまで、このような傾向は続くのではないか。
本来エンジニア教育と需要は連動されるべきだ。
しかし先の意見のような風潮が蔓延し、オープン技術でIT業界が完結しているようになっている昨今では、いかに需要があろうとそう簡単には改善されまい。つまり新たにエンジニアが増えることはまずない。
とすればエンジニアの取り合いが始まるのは時間の問題だし、それに伴って待遇も改善せざるを得なくなるだろう。それもかなり強引に。
今先端と言われブームに乗るようなWEBサービスやオープン技術の会社で、メインフレームの時代に出来上がってしまった悪待遇の風潮を改善し是正していこうとする動きも活発なようだ。
オフィスを改造してユニークさを競ったり、ルールを変えて働きやすさを演出するなど、これまでとは違ったことを目指そうとしているのだろう。
しかしながらそれらがコスト的にもうまくいっているのは一握りの企業のみであろうし、また金融などの他業界へ一度目をやってみれば、あまり想像を超えるというほどでもないように思う。
この流れが一気に加速すれば、本当の意味でのエンジニア・パラダイスを手にするのは意外にもメインフレーム・エンジニアかも知れない。
希少性と重要性こそがマーケットでは価値と見なされるのだから。
オープン技術は元々メインフレームに対するアンチテーゼとして広まったものだが、結局その風潮がメインフレーマーのこの世の春を再び生み出すのだとしたら、何とも皮肉な話になるかも知れない。
2008-09
30
16:17:00
新VAIO type TはアンチNetbookの夢を見るか
今日発表された新VAIO type T (VGN-TT90)ですが、スペックが素晴らしい。
ここしばらくはやはりなんと言ってもNetbookの露出が強かった訳ですが、それを吹き飛ばすかのような性能満載です。
Netbbokとは異なりCore 2 Duoを採用してメモリも4Gまで対応、11.1インチ ワイドスクリーン(WXGA 1366×768ドット)、ワンセグと指紋センサー&セキュリティーチップ対応、更にブルーレイ・ドライブに何と256G SSDまで搭載しても重量約1.3kgで最大11時間稼働だそうです。
その上無線LANはIEEE802.11nにも対応して、Bluetoothも2.1+EDR対応ですしね。
自身が現時点で理想とする機能は本当に全部入りです。
そう考えるとNetbookはやはりまだ「安かろう悪かろう」の線は越えられていないのだなあと強く感じさせられます。
もちろん多くのNetbookは本当にブラウザやメール程度しか使わない超初心者や二台目需要狙いなので必ずしもtype Tなどに対抗する必要性もないものの、とは言え出来ることなら自分として譲りたくない部分は譲りたくないもの。
妥協して使うよりは納得して使いたいですからね。
僕自身だと重量1kg程度までで最低でも5時間以上稼働時間が欲しいだとか、でもそうした希望は現在のNetbookではまだ全て満たすものは少ないと言えます。
当然価格とのトレードオフでしかないんですが、一方でまだNetbookはバラエティやカスタマイズ性が少ないと感じさせる面もあります。
そこを乗り越えてこそNetbookは単なる流行ものではなく一定の分野となり得るでしょうし、逆にtype TのようなクラスPCはNetbookを映し威圧する鏡となっていくことでしょう。
業界のメインストリームを作り出すのはこのボリュームクラスである限りは、今後どのような「流行」をこのクラスが作り出すかが、結局はNetbookの定着も決めていくのだろうと思います。
実はあまりにも壊れてくれるのでもうSONYというかVAIOは買わないと思うけど(笑)、嫌いじゃないのでぜひこれからも業界を引っ張っていって欲しいものです。
# 因みに価格の方なんですが、VAIO StyleのOWNER MADE シミュレーターで自分が欲しいと思えるスペックで見積もったところ、
ぶっ。
4、44万円ですか・・・。
まあ上記は256G SSDとか入っているので、普通にハードディスクモデルにすれば大体30万までで収まるようです。
2008-09
18
00:35:00
au E30HTの発表から見える気のするこれからのケータイ市場
先日Blog記事に書いたとたんのauからのE30HT(HTC Touch Proベース機)の発表でしたが、これまで出てきた情報では散々の評価のようですね。
こちらでaviさんが綺麗にまとめてらっしゃいますが、
結局 au の TouchDiamond は…
とにかくGSMに対応してなくて専用のICだし、Cメールは受信だけとか、販売ルートは法人だとか。
企画が一昔前みたいですね。
「日本人にはスマートフォンがわからないから、迷う余地がないようにカスタマイズしてあげないと」なんて要らない意図が見え隠れするようです(^ ^;
iPhone不振は「想定内」/「スマートフォンよりケータイの方が使いやすい」とのことですが、この辺の台詞から結局マーケットを完全に一人勝ちにしてしまうような大砲商品しか見ていないんだろうなぁ、というのを何となく感じてしまいます。
実はiPhoneもSBで見ればトップの売れ行きな訳で、第3位キャリアとしては十分評価はされるはず。もともとパイが限られるんですからね。
でも多分これはマスコミも含めてなんだけど、マーケットを巻き込んで世の中を変えるようなムーブメントを期待するんでしょうね。iPhoneもそういう宣伝をされてしまったから20万台売れても「不振」な訳です。
でももうそういう時代でもないのでは?
僕はもう既にニッチマーケットが群雄割拠したがっている(したいんだけどまだできていない)のが今の携帯市場だと思っています。
タイ辺りでふらふら携帯屋さんを見回っていても、あるいはcnetの山根さんの記事を読んでも思ったんですが、本来携帯市場というのは個人個人でかなり異なるニーズがいっぱい集まっているんじゃないかと思います。
黎明期こそキャリアが旗を振って機能を提供して携帯市場や携帯というイメージを作っていくのはありと思いますが、ここまで成熟してしまえば一つのキャリアが全てをコントロールして特定機能を集中して提供していくなんてのはもはや意味が無いし無理です。
携帯不況だとか頭打ちなんて言われてますが、結局ユーザーが欲しいと思う、あるいは必要と感じない機能は取り払われて必要なことだけが行える、そんな様々な個々のニーズに現行商品のバリエーションでは追いつけていないだけなのではと思うのです。
タイでもどこでも、僕ら日本人からするとNOKIAとかサムソンとか有名メーカーばかり売っているような気もしますがそんなこともなく、山根さんのレポートにもあるように現地の人たちは有名無名メーカー問わずあるいは高いも安いもひっくるめて様々な機種を使っています。中小含めて様々なメーカーの参入があるから様々なニーズも掘り起こされるし、ニーズにも応え続けられているんではないでしょうか。
翻って、日本のようにこれだけ選択肢も少なくキャリアに押しつけられた種類の少ない機種しか使えない国も珍しいでしょう。
そんなところから先の発言の裏を想像するに
→キャリアだけで主導しようとするから当然バリエーションにも限界が出る
→効率的にするには少数先鋭の機種にリソースを投入したい
→だからどかんとマーケットを巻き取れるような大砲機種にどうしても賭けたくなる
→よってTouch Proのような汎用的な機種もできるだけ効率的になるように日本向けにカスタマイズして他機種と比べてもブレが少ないような「ガラパゴス化」せざるを得ない
→どうなるか分からないコンシューマ向けよりは販売チャネルで売れ込める企業向けとした方がリスクが小さい(ような気がする)
→本当はどんどん機種やセグメントが増えるのは面倒なだけ
。。こんなところではないでしょうか。
結局はここまでキャリアという旗艦を中心にした護送船団方式が行き詰まりを迎えているだけのような気が。
もちろんマーケットが一気に潰れることもないかも知れませんが、逆にそうしたニーズに何も気付かず今のやり方を続けていってずるずると衰退していく・・なんてのもぞっとします。
だからと言って海外キャリアが参入できる余地がある訳でもなくて、「黒船」が来ることも無ければキャリアは安泰だと思っているのかも知れません。
でも、もし、どこかのキャリアが思いきってマーケットをオープンにしてしまったら・・どうなるんでしょう。今までの常識にも捕らわれないような機種が今の数倍も出回るようなキャリアが突如出現したら・・?
ここに早く気付いたもの勝ちだと、一番早く気付いてくれるキャリアはどこかに現れるでしょうか。