以前からちょっとだけそんな気はしていたんだけど。
グーグル、プロモーションで謝罪–抵触したサーチガイドラインとは
道路から見た写真をネットで閲覧できる「Google マップ ストリートビュー」、今後は画像公開前に事前通知されることに
ここしばらく立て続けに流れたニュースですが、最初の記事はプロモーションというと聞こえはいいですが、ようするにやらせ記事を書かせていたというもので俗にPayPerPostと呼ばれます。
僕は偽口コミ広告と呼んでいて、以前にも記事を書いています。
「スポンサー付きブログは何が問題なのか?」の記事を読んで
また後者はストリートビューのプライバシー問題について「他国では関係各所に通知していたのに日本ではしていなかった」のだそうです。
Googleいえば技術的にもトレンド的にも最先端で時代を引っ張っている、ってのが一般的なイメージかな。
一部異なる部分もあるかもしれないけど、おおまかには事実もそれほどは間違っていないでしょう。
でもそういう企業でも、一旦日本法人を作ってリージョンを任せてしまうと、そうはならない場合も多いんですよね。
今回の事例なんかで共通して言えることは米国本社との歩調合わせ不足。
そもそも前者なんかはそれ以前の善悪とか良心とかの問題だろ、とも思いますが、それも含めてポリシーをしっかりと固めるというコミュニケーションはなかなか難しいものなんです。
特に技術系の会社の場合はまずは技術キャッチアップという線が最重要視されるのは仕方ないんですが、実際にはそれ以前に「わが社はどのようなポリシーでユーザーと向き合うのか」「どのような場合にはどのような判断をすべきか」「決して外せないコアコンピタンシーは何か」をじっくりと練り上げることが実はとても重要。
これは結局技術はどうあれ、具体的にどう提供していくかを日々決めるのは現地法人になる訳で、その際にいちいち本社の決定を仰ぐなんて手間はかけてられない訳で、これこそが本社と現地法人のもっとも重要なコミュニケーションと言えるでしょう。
でも経験上、これはなかなか大変で、簡単に言うとどれだけ本社の人間と毎日話しができているか、人間関係が保てているかの試金石でもあります。
要するに思想や考え方が一致でき互いに理解できるかどうかです。
とは言え何故か周知すべきはずの事実が何故か日本にだけ教えてもらっていなかったり、日本風の阿吽の呼吸というか「そんなの常識だよね」というレベルから合っていなかったことが判明して愕然としたりなんてのは日常茶飯事だったりもするんですが(笑)
様々な外資の会社がありますが、本質的に上記のことはすべての会社が経験することになると思っています。そしてなかなかうまくいかない。
Googleあたりは日本法人でもなかなか厳しい基準の採用をしていると聞き、またネームバリューもあるのでかなり優秀な人材も集まっているでしょうから、もしやこうしたベースラインの問題もうまくクリアできているのかな、と思って見ていたんですが、さにあらず。
どころかもっとも本社との関係はうまくいっていない会社かも知れんなぁ。
「俺たち優秀だし、なにも別にいちいち本社の連中の意見なんて聞く必要ないし」などと思わず、そういう問題とは別に、色々な部署の色んな意見を聞いたり話したりするのは結構有用だぞ、とアドバイスしておきます。経験上。
「ネット界隈」カテゴリーアーカイブ
2009-02
03
00:46:00
feeddemonがgoogle readerとの同期可能に
デスクトップのフィードリーダーであるfeeddemonが次期バージョンでgoogle readerとの同期を可能にする。この双方向の同期によりgoogle readerで既読のものはfeeddemonでも既読となりfeeddemonで既読のものはオンラインでも既読となり同じ内容のフィードを2度目にすることがなくなる。またgoogle readerの「共有」もfeeddemon上の共有フォルダにハイパーリンクをドラックアンドドロップすることによりgreaderの共有リストに追加できる。
これはいい機能。
僕はメインのReaderはBloglinesなんですが、割とというか結構頻繁に調子が悪いことがあり、そんな時は他のReaderを使いたいこともあります。
また、特にモバイル環境で使用していると、例えばiPhoneではByline(サーバーサイドはGoogle reader)がとても便利なので使っているんですが(オフライン機能最高!)、家などではBloglinesを使いたく、そうすると一方のReaderで既読にした記事を他のReaderでまた読む羽目になるのが堪らなく面倒です。
Readerによって得意不得意があるので、こうした連携機能が広まって色々なReaderを跨っておいしい所だけ使えたりしたらいいですね。
こういう同期機能が標準化してくれるといいんですけどねぇ。
2009-01
10
03:23:00
BBA主催「オープンプラットフォームの進展で期待したいモバイル・ブロードバンドビジネスの将来展望」パネルディスカッションを聴いてきた
あまりこういう会には行かないんですが、ブロードバンド推進協議会が主催する「オープンプラットフォームの進展で期待したいモバイル・ブロードバンドビジネスの将来展望」(長い!)というパネルディスカッションを見てきました。
参加してみたくなったのはメンバーがなかなか面白そうだったから。
- オープンプラットフォームの進展で期待したいモバイル・ブロードバンドビジネスの将来展望
- ■日時
- 2009年1月9日(金) 16:30開始
- ■会場
- 笹川記念会館
- ■主催
- 有限責任中間法人ブロードバンド推進協議会
- ■パネリスト
-
谷脇康彦(総務省情報通信国際戦略局 情報通信政策課長)
松本徹三(ソフトバンクモバイル株式会社 取締役副社長)
夏野剛(慶応義塾大学 特別招聘教授)
山根康宏(携帯電話研究家/ジャーナリスト)
ね、面白そうでしょう?
夏野氏はdocomoは退職済みですが、あの「iモードの生みの親」です。本人は「前職のことなので」とは言ってましたが発言自体はキャリアの立ち位置そのままでした。
山根さんは言わずと知れたあの山根さんです。初めて生山根さんを見て、ちょっとだけミーハー視線を浴びせてしまったのは内緒です。
このように官僚代表とキャリア代表と携帯研究家(笑)が一堂に会するパネルディスカッションもそうそうは無いでしょう。
パネリストはかなり豪華でしたが思いもよらずまさかあのようにぐだぐだな経過を辿り、そしてあんなまさかのどんでん返しがあろうとは。
時系列で簡単ですが内容を紹介してみます。
2008-12
31
01:00:00
どんなによいものでも時と共に廃れゆくという話
年の瀬なので、ちょっと暗い話をしてみる。
僕が今使っているレンタルサーバーはかれこれ五年ほど使い続けてるんですが、元々使っていたレンタルサーバー屋が倒産しドメインの管理もまともに引き渡されず途方に暮れていたところでたまたま見つけ、藁にもすがる思いで助けを求めたところ即座にドメイン管理権限を引き取ってくれ、しかもかなり親切かつ迅速というサーバー屋さんの模範のような会社だと思っています。
なので速攻で契約してから特に不満もなく、ほんのたまにサーバーダウンなどしていても、メールで連絡すれば夜中の三時とかでも10分ぐらいで連絡が来たりしていて、実際とても信頼しているのです。
しかしここ1-2年ほど個人的にある不満が溜まってきていました。
2008-12
28
00:00:00
産経新聞アプリが話題だけど澳門日報はもっと凄い
iPod touch/iPhoneの産経新聞アプリは僕も便利には使ってますが、世界にはまだ上がいます。
澳門(マカオ)の代表紙である澳門日報のWEBサイトでは、何と過去記事も含めて全記事が無料で完璧に読めてしまいます。
iPod touch/iPhoneではないとは言え、見ての通り、左サイドに紙面のレイアウトが表示され、そのレイアウトには記事毎にリンクが付いている(!!)のでこれをクリックすると右サイドにその記事の「全文」が「テキスト」で表示される仕組みです。
正直サイトのデザインはとても商業サイトとは思えない稚拙なものですが、機能的には完成されています。
実は海外紙ではこういう新聞も時折あるみたいですね。
最近の米国の新聞社サイトはあまり見ていませんが、不況で客離れの激しい昨今、記事をオープンに公開する動きも増えてるのかな?
一体どうやって利益を確保しようとしているのか分かりませんが、もし売り上げ減少などの要因が無く収益も安定しているのなら、非購買層への宣伝の意味も含めてこういう戦略はありですよね。
日本国内しか見ていないとこうした事例の方を異端と感じ産経新聞GJ!とか思いがちですが、実際は放送をリアルタイムで無料ストリーミングしているTV放送局も世界には数多くあったりしていて、実は日本のマスコミの情報の出したがらなさこそが異端とも感じます。
井の中の蛙では全く気付きませんが、こうした点では日本はかなり遅れているのではないかな。
海外の新聞やTVによるインターネット活用について、まとめとかあるといいと思うんだけど、どこかのサイトにありませんかね?